宮殿工場の見学
横浜に帰ってきたら、猛暑も一緒に連れてきちゃったみたいですひえ~
さて、先日「焼豚玉子飯」を食したときのことを書きましたが、いよいよ「その後」に向かった「本命の場所」のことを書きます。タイトルどおり、宮殿工場の見学です。
今治には造船所が多くありますが、だから宮殿を造っている工場もあるんだろうとか、そういうことではありません
実はワタクシ、数年前にこの「宮殿工場」の庭園だけ見学したことがあります。
今はもうテレビで流れていませんが、晩餐館の焼き肉のタレのCM(焼き肉焼いても家焼くな~♪というアレ)をご記憶の方も多いと思います。その晩餐館の焼き肉のタレを作っている日本食研の本社が今治にありまして、しかも本社のすぐ隣に「宮殿工場」があるので、今回はその内部に潜入しよう!と友人が見学申し込みをしてくれていたのです。
まずはその外観ですが、これは前回の記事に写真を載せてありますのでそちらをご覧ください。
本社の建物でもある「食文化博物館」の玄関で案内の時間を待っていると、案内のお姉さんがきました。
夏休みということもあり、数グループ、20人近い一行となり、見学スタート
最初に見学するのは「ハム研究工場」です。
この工場では主に通販や贈答品に用いられるようなちょっと高級なハムやソーセージを生産しています。
そのハム研究工場に行くまでの道すがら、目についたのが-
この噴水?!みたいなのですが、「晩餐館の焼肉のタレ」ボトルの入った器を、晩餐館のウシたち(名前はバンコ)が支えているのです。
ハム研究工場内は、なんとなくスパイスの香りが漂っています。
美味しいハムやソーセージを作るには、香辛料は欠かせないですよね。
思わず「懐かし~」と言ってしまいました。
それから、工場の生産ラインを見学。原料となる肉と香辛料を混ぜたり、大きな燻製器でスモークします。出来上がったハムやソーセージはラインを流れる間にパッキングされていきます。
見学が終わると、「チャーシュースライス」と「チーズ入りソーセージ」を試食
これがかなり美味しかったので、後で迷わず購入してしまったのです。
それからですね。こんなのもあります。 創業者大沢一彦氏とバンコの像。
そしていよいよ、メインの建物となる「宮殿工場」へやってきました。
2006年完成。総工費は85億円!
なぜ「宮殿」なのかというと、案内のお姉さんは「社長は変わったものがお好きで、宮殿工場も他と違ったユニークなものを作りたいというお気持ちで建てました」と答えていました。
宮殿工場の庭園は、オーストリア式庭園、フランスのベルサイユ宮殿の庭を模したもの、カナダ式庭園などが混在しています。その中には、晩餐館のウシ「バンコ」がここかしこに立っています。総数30頭だそうです。
中に入ると・・・こんな空間が。
豪華なシャンデリアと、バンコが角笛を吹いてる姿が印象的な「ベルベデール宮殿」上宮にあるマーブルギャラリーにちなんで名づけられた「マーブルホール」です。
オーストリア式の甲冑も展示してありました。
さらに次に通された部屋は
「マリーアントワネットの部屋」
だそうで、カップボードにはマイセンの高級な食器が・・・
(ちなみに会議室としても使えるそうですが、こんな部屋で
会議をしてもマトモな判断ができるのでしょうか?)
なんだかもう、クラクラしながら出ると、
その先は、普通の食品工場でした!
そこらじゅうがスパイシーな香りで満ちています。
最新式の機械が多く取り入れられ、清潔な環境で多くの調味料を作っています。混合、充填、パッケージング・・・
「上田マシンがいっぱいだねぇ」
シルシルミシルを見ている気分になってきました。
なんで焼肉のタレとオーストリアのハプスブルグ家が関係しているんだかよく分からなくなってきましたが、工場のラインと平行して「宮廷食文化博物館」の展示もされていて、中世ヨーロッパの宮廷食文化が紹介されていました。この時代、香辛料は大変貴重なものでしたから、宮廷の晩餐会などでしか使えなかったことでしょう。日本食研の多くの製品は、香辛料は欠かせないものです。
撮影禁止のエリアでは、中世ヨーロッパの王室の晩餐会風景を再現したものがあり、食卓についていたのは
もちろんバンコでした。
こうして1時間ほどの見学が無事に終了して(見学は1時間コースと昼食を含む3時間コースがありますが、長時間では子供たちが飽きてしまうので1時間コースにしました)本社建物に戻ってきて、バンコショップにてお土産を買いました。
食品工場見学、小学校のときの社会科見学を思い出して楽しかったです。
しかも、その工場が宮殿の形をしているというのは、かなり面白いと思います。
これも数年前に放送された「宮殿焼肉のたれ」のCMを貼り付けておきますね。
この夏見学した「博物館シリーズ」の中ではダントツの見学でした!楽しい時間をありがとうございます