As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

ちょっと気になる骨の話

ふぅ~二日酔いにはならなかったみたいでよかった。
(昨晩のカクテル3杯は私にしては飲んだ方だと思う…)

昨日の勉強会のことを忘れないうちに書きましょう。
GWまっただ中、会場となった千駄ヶ谷東京体育館はごった返していました。
テニスの王子様のミュージカル」がアリーナであったらしく、すさまじい人数の女の子がいたのです!その人垣をかきわけて、会議室までいらしてくださった参加者の方々、ありがとうございました。

昨日は、大阪の淀川キリスト教病院などで乳腺外科医を勤められた後に、茶屋町ブレストクリニックを開業された脇田和幸先生を講師にお迎えして勉強会を行いました。
脇田先生は、自称「骨にうるさいドクター」だそうで、今回のテーマも「知っておきたい乳がんと骨の関係」です。

講演の前半は「骨粗鬆症について」
乳がん治療、特にホルモン療法と骨粗鬆症には深い関係があります。女性は更年期を迎えると骨密度が低下して骨粗鬆症になりやすいとききますが、女性ホルモンのエストロゲンは骨密度を保つ役割をしているのです。ところが乳がんのホルモン療法は女性ホルモンが体内で働かないようにする治療ですから、どうしても骨粗鬆症になりやすくなります。
講演では骨粗鬆症の予防や治療法についての説明がありました。

そして、多くの患者さんにとって不安になるのが後半のテーマとなった「骨転移」のこと。
私もこれまで何でもなかった肩こりや腰痛におびえて不安になってきました。
骨転移の症状や診断はどのようにされるのか…いわゆる肩こり腰痛はほとんど心配ないらしく、疑わしき痛みとは、持続的にどんどん強くなるそうです。
私も単なる肩こり腰痛にビビらなくなったのはここ数年で、今では整骨院大好き人間になってしまいました(笑)

そして骨転移の治療について、今もっともスタンダードな薬剤となったゾメタをはじめ、専門用語も多く出ましたが分かりやすい説明をしてくださいました。

勉強会後半は質疑応答でしたが、あらかじめ寄せられた質問はじめ、会場からの質問も多く、先生はみんなの疑問や不安に親身に答えてくださいました。思えば私が診断を受けた9年前は、骨転移の治療法としてビスフォスフォネート剤(アレディアやゾメタ)はまだ認可されてもいなかったし、痛みのコントロールもなってなかった。治療法は進化したものですね。今はさまざまな治療のアプローチがあり、QOLも格段にあがりました。再発の早期発見と早期治療の効果もあると言われています。

勉強会が無事に終了した後は、代々木の居酒屋で先生を囲んでの懇親会。
昨日は夫が在宅で娘の寝かしつけまでやってくれたので、私も時間を気にせずに飲んでくることができました~

その席で先生に聞いてみたのです。
「骨転移マーカー、1CTPのことなんですけど、あれが高くなるとあまりよくないんですよね」
「そう、あれは骨代謝のマーカーで、値が高い人の方が予後が厳しいとは言われてる。でも、コラーゲンの分解産物を測定しているから、皮膚に炎症があるだけでも高値になります」
「私、妊娠中から授乳中にかけて1CTPの値がやたら高かったんです。このまま高かったら骨シンチしましょうってことで、ビクビクしてました。でも断乳したらもとの値に戻ったんです」
「妊娠中は体中でいろんなことが起こっているはず。そりゃあ高くなるはずやで!気にせんことや」
「あ~やっぱりそうだったんですね。ホントに1年くらいそのことがアタマに引っかかってドキドキしてましたわ」
「それって、先生データが欲しかったんちゃうか!?」

ドクターの関西弁に私はきっとそうだったに違いないと密かに確信したのです。

最後に、骨を強くするためには。

カルシウム、日光、カラダに重力負荷をかける運動

が大切です。要はサプリに頼らないバランスよい食生活と、太陽の下でウォーキングだそうです。

たまには「鉄骨飲料」でもいいんじゃないですか?今でもちゃんと売られていますよ。