As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

激混雑の婦人科

少々気になることがあり、婦人科を受診してきました。
どこの病院に行くかちょっと悩みました。
元々かかっていたクリニックか、娘を産んだ病院にするか-予約なしでの受診となったので、子供連れ受診が可能な出産した病院に行くことにしました。

現在の自宅近くにも婦人科クリニックはあります。評判はそこそこいいのですが、最近2人目を妊娠したという近所のママたちが通っていると聞いて行くのを止めてしまいました。こちらが妊娠でないのに待合室で鉢合わせなんてイヤだし、それに初診では必ず問診票を書かされます。そう、過去の大きな病気について書かされるのです。たった1回だけの受診のために乳がんのことを一から説明するよりは、少々遠くともカルテが残っている病院の方がいい、そう決めました。

が、とにかく混んでいるのです。
午後の受け付け時間に行こうと思い2時半に到着しました。でも待合室は午前中の患者さんでまだ溢れかえっています。
午前中は婦人科外来、産科外来に分けられ、担当医師も複数います。予約の患者さんの多くは午前中です。でも午後は婦人科外来だけになり、担当医は1人だけ!
「今から30人以上待っていただきます」と言われ気が遠くなりそうになりました。
そういえば娘を妊娠していたとき、毎回健診は2時間待ちがあたりまえだったのです。
あまりに待ち時間が長いので病院近くのショッピングセンターで時間をつぶしましたが、それでもまだまだ呼ばれる気配はありません。その間にも病棟で緊急事態が起こったらしく、先生はたびたび呼ばれてしまいます。

最近産婦人科医不足」のニュースをよく耳にします。産婦人科医は激務続きでどんどん志願者が減っているのだそうです。大学病院の医局も産婦人科医を派遣できなくなり、廃止に追い込まれる病院が続出。特に地方では深刻な問題です。開業する医師も分娩は扱わない「婦人科オンリー」の病院ばかりです。
産婦人科には、いろいろな状況に置かれている患者さんがいらっしゃいます。だから、妊婦健診と一緒にならない「婦人科のみ」のクリニックが増えていることは、私も喜ばしいことと思うし、実際そのおかげで心理的な抵抗感も少なく感じていたのですが、今日の外来の様子には、まさに非常事態にも近い現状を感じました。外来を担当する先生の数が意図的に少ないわけがありません。病棟での対応のためにみんな出払ってしまうのでしょうね。

結局私の診察の順番が回ってきたのは、なんと4時間後の午後6時半でした。
薬を処方されて終了しましたが、先生の表情が疲れきっていたのが印象に残りました。
それでも、かつてのカルテが残っていたおかげで、「今後子宮がん検診はいつごろ受けたらいいでしょう?」という私の質問にも「乳がんに関する薬をもう飲んでいないなら、通常通り年に1度で構いませんよ」とさらりとおっしゃってくださり、4時間待ってもこちらの病院にしてよかったと思いました。

そういえば、産婦人科受付にはこんな張り紙がありました。

乳がん検診は外科で行っております。もし誤って産婦人科に受診受付をしてしまった場合には申し出てください」
この病院の外科にも、マンモグラフィーはあります。非常勤の先生が乳腺外来を行っているようで、乳がんが分かった患者さんは専門医の常勤している病院へ紹介されているようです。
やはりまだまだ、世間一般には乳がん=外科の認識は薄いようですね。