As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

明日から帰ります

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今日も朝から雨。今週は乾燥機がフル稼働です。
夫の喉は依然として痛いようですが、今日は夕方まで部活です。
明日からの帰省のために、衣類などかさばる荷物は既に送り、生協の注文やベネッセからのWebアンケートも終え、来週帰京後すぐにある養成講座の宿題も終わらせました。後は手荷物を準備するだけです。

さて、これまでは帰省というともれなく「術後検診」がついていましたが、これからはそれもなくなります。それはやはり私たちが「自分たちの意思で乳房再建をした」からです。再建だけは勝手にしておいて、術後検診はお願いしますでは筋が通らないから、これを機に東京に移すことは以前から決めていたことでした。
私は4年前から東京にも主治医のK先生を訪ねて、再建までは同時進行で受診していましたが、執刀医の「おふとりさま」はじめ義両親には東京主治医のことは明確にしていませんでした。それは、私にとっては近距離に頼れる主治医がいるのはとても心強いことだったけど、手術をした医療者側にとっては「やりづらい」ことでもあったからです。とはいえ、「これからは東京に移します」と勝手に決めてしまうのも溝ができてしまいそうな気がするし、なにより私が帰省の時におふとりさまに会いたかった、という気持ちがあったので、ダブル受診を続けてきました。
乳房再建を東京でしたことで、この関係にピリオドを打ち、私たちから術後検診の話を出すことはなくなり、義父母からも検診のことは言ってこなくなりました(乳がんが専門でない義父にとって、術後6年になる私のフォローアップ検診は必要ないものと認識しているらしく、また義母は完治したと思っているようです)。そもそも、術後まもないころから「あそこが痛い、ここが痛い、不安だ、不安だ」とわめきつづけた私がある時を境にピタリと何も言わなくなったから、「東京にかかっている病院があるのだろう」とは容易に推察がついたと思います。

ただ、執刀医のおふとりさまにとってみれば、乳がんは術後最低10年のフォローアップが必要であり、再建手術を受けておきながら、なぜ受診をやめてしまうのだろうと思われてしまったかもしれません。
それに、何の挨拶もできずに一方的に私が受診をフェイドアウトした形で終わりにするのは心苦しい-
そこで、先日私はおふとりさまに挨拶状を書きました。
本館にある私の治療記録を見ていただければ分かると思いますが、私はいわば義父のコネクションで受診したところがありますので、手術以来「お中元とお歳暮」は忘れないでしてほしいと義母から言われていました。そこでこのお中元をお送りするに際して、おふとりさまセンセイへの挨拶状を入れました。
乳房再建はエキスパンダーを入れて伸ばしていること、再建を機に愛媛での術後検診の話がなくなってしまったこと、そのため今後は東京のK先生に診ていただくことにしたこと、本当はセンセイに再建後の胸を見ていただきたかったのにとても残念であること、いずれは完成した胸を披露するであろう機会があるのを楽しみにしていること、そしてセンセイに手術をしていただいた後に産まれた娘の成長について・・・先日センセイの奥様からお礼状をいただきましたので、センセイはきっと挨拶状に目を通されたことと思います。

私の乳房にできた腫瘍は、乳頭部にかなり近い部分にありました。通常全摘手術をするなら、乳頭、乳輪は切除してしまうのが安全なやり方です。しかしおふとりさまはギリギリのところまでメスを入れながら、乳輪を残してくださいました。それは「いずれ再建するだろうから」ということを念頭においてくださったからに他なりません。乳がんを専門としない呼吸器外科医であるセンセイがベストを尽くした手術だったのです。今その乳輪は、エキスパンダーを入れたおかげで役割を取り戻そうとしています。

どうやらセンセイは松山にマンションを買ってしまったようです。ということは当分の間あの病院にいるのでしょう。いずれ会う時まで元気でいることが私にできることだと思います。

今ではこの病院にも乳腺外科医が着任したので、おふとりさまが乳がん患者さんを治療することはなくなりました。でもおふとりさまは私が3年前に差し上げたピンクリボンを今でもつけていらっしゃると思います。この前病院のHPを見たら、乳腺外科医のいなかった当時におふとりさまが作成した「乳がんの治療について」のサイトがまだそのままで残っており、リンク先として

VOL-Net(乳がん友の会)

がそのまま残っていました。
私は断じてVOL-Netのことを「乳がん友の会」などというキャプション付きで紹介したことはありませんから!

明日は10時過ぎの飛行機で行き、火曜日のよる帰京予定です。それでは、行ってきます。

<追伸>
写真は、夫がベランダで育てていたミニトマトです。たくさんの実をつけて、やっと2個が赤くなりました。この夏は取れたてのミニトマトをたくさん食べられそうです。