As You Like It     ~気が向くままに~

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コーディネーター講座 第3回

乳がん体験者コーディネーター養成講座を聞きに横浜まで行ってきました。
今回は正直、「このまま同じような講座を続けることに意味があるのかなあ」とアタマの中に疑問符が沸きながらの受講になってしまいました。
毎回会場にはめいいっぱい集まるのですが、継続して来ている人もいるのでしょうが、入れ替わりも多いと思います。
事実、1回目2回目はVOLのスタッフもそこそこ集まったのですが、今回は誰も見つけることができませんでした(この時点で非常にモチベーションが下がっている)。

内容は前回と同じで、この講座の意義と目的、基調講演、ロールプレイです。
講座の意義として毎回主催者がわから言われることが
「自分の病気のことを知りたいという人にはこの講座は残念ながら向いていません。まだ自分が病気の沼につかっている間は、コーディネーターになっても患者さんと一緒にもがいてしまいます。病気のことを第三者の立場で見られるようになった人が来てください」
ということ。
実際コーディネーターに求められる資質でもあるので、自分にはまだ重すぎると思ってしまう人も多そうです。

今日の基調講演のテーマは藤田保健衛生大学の堤寛教授をお迎えしての「病理」でした。
病理の勉強会は先月VOLでもやっているので、今度の先生がどんな切り口で話すのか興味はありました。
病理学の教授の先生なので、乳がんに限らず多くの腫瘍を診断していらっしゃいます。だから講演も、乳がんの病理について細かく述べるというよりは、がんの病理学の中での乳がんの特徴という感じで大きくつかんでいるような印象を受けました。
前回VOLの勉強会では「がんの悪性度、グレード」の意味はとても大きかったのですが、今回は「グレードは診る人によって変わってしまうしあまり意味がない」と。先生によって考えもそれぞれのようです。
実際様々な病理標本の写真を見たり、センチネルリンパ節生検の話や放射線治療と病理など、興味深いトピックもいくつかありました。
また、患者さんの前に日本一たくさん出ている病理医として病理医の果たす役割の大きさや、日本には「病院に一人病理医」が過酷な労働条件にある現状などについてもお話になりました。
それと同時に改めてVOLの勉強会のレベルの高さも自画自賛ながら感じました。コーディネーター養成講座のポイントに充分値しますよ。

ロールプレイは、正直毎回見ているだけでどうなのだろう、と思います。実践が大切な場面ですから。う~ん、どうなのかなあ。でも聞いていないとポイントもらえないしね。ポイントためないと実技に参加できないし、それまでがんばるかなあ。

それから、ちょっとだけ最後に。
私もまだ他団体にまでは知り合いもいないし、手広く活動もできていません。というか今のキャパではこれ以上できないけど。
会場で受付をするとき「VOLの者なんですけど」って言ったのです。他に誰か来てないかしら、って。
患者会というのは本当にカラーがあって、6月のコーディネーター養成講座を主催した患者会とはまた全然スタッフの雰囲気が違うように感じましたが、初対面だったけど今日はちょっとぎこちなかった。
「あの、なんでもいいんですが早く会費払ってください」って言われてしまい慌てて払いました。向こうはそんなつもりじゃなかったと思うけど、受付の短いコミュニケーションでなんとなく決まってしまい、一方的で申し訳ないけど私のテンションは降下してしまいました。私もこれから受付をするときには第一印象にとりわけ気をつけようと思います。

でも次回もきっとポイントを取りに来ていると思いますよ。とりあえず講座終えてなんぼだと思うので。