乳輪移動への遠すぎる道
今日は形成外科の診察。再建手術後の定期検診です。朝９時前に家を出て、娘を保育園に預けてから一路品川へー
診察室に入って来られた先生はまず
「だいぶ落ち着いてきれいになったわね～」
とおっしゃいました。
シリコン入れ替え手術から４ヵ月がたち、術後の腫れはほぼひいて左右の乳房の大きさは同じくらいになりました。術後の痛みや違和感などもほとんどありません。
「だいぶ落ち着いてきれいになったわね～」
とおっしゃいました。
シリコン入れ替え手術から４ヵ月がたち、術後の腫れはほぼひいて左右の乳房の大きさは同じくらいになりました。術後の痛みや違和感などもほとんどありません。
でも、気になっていたことがあったので聞いてみました。
傷口の赤みはだいぶひいてきましたが、触れるとところどころデコボコしているのです。また傷口近くに小さく陥没しちゃった部分もあります。放っておいてもよいものなのか…
傷口の赤みはだいぶひいてきましたが、触れるとところどころデコボコしているのです。また傷口近くに小さく陥没しちゃった部分もあります。放っておいてもよいものなのか…
先生がおっしゃるには、乳房の腫れがひいたために傷口のデコボコが感じられるようになってきたといいます。また、シリコンを入れるにあたっても私のもともとの組織がどうしても厚みが場所によって異なるため（腫瘍があった部分は乳腺組織のみならず周辺の脂肪組織もかなり取られているが、脇の下部分には手術で取りきれなかったり妊娠以降に発達した副乳組織ができている）多少の凹凸が残ってしまうのはやむをえないという話でした。が、傷口部分の赤みやでこぼこは今後もテーピングを続けることでよりなくすことができるし、傷口は内部からも「溶ける糸」で縫っているのでこれが解けきるまでは触った時に多少違和感が残るということでした。
そこで今回は、より傷口の圧迫力を強くするためのテープをいただき、次回の定期検診は今日から半年後になりました。
そこで今回は、より傷口の圧迫力を強くするためのテープをいただき、次回の定期検診は今日から半年後になりました。
それから、もう１つ懸案となっていたことについて。
それは「乳輪の移動と乳頭の形成」です。
前回のブログにも書きましたが、今の状態では乳輪の位置が本来の場所から上にずれています。夫などは誤差範囲程度のズレだといいますが、やはり毎日目にしている本人にとっては気になるのです。そう、欲が出てきたんですね。手術を受けるまでは「乳房のふくらみさえあればいい」と思っていたのに、できあがるにつれ「どうせなら、より完璧なものを」という気持ちが。
乳がん手術の時に乳輪を切除した場合には、皮膚移植かタトゥー（刺青）で乳輪を作ります。乳頭は、対側の乳頭の一部を移植して作るそうなのですが、私の場合は乳輪が残っている（乳頭は乳がん手術の時に残そうとしたものの壊死してしまった）ので、先生がおっしゃるには「皮弁を付けて移動する」方法がいいのではないかとのことです。これは局所麻酔で１時間程度で終わるオペですが、現在の位置にある乳輪を皮をつけたまま移動させるのです。移動距離が大きい場合には、もともとあった乳輪の位置にまたも傷が薄く残ってしまいますが、私の様子を見る限りは、これまであった傷（乳房切除時についたもの）の延長線上に新しく乳輪が移動されるので新たな傷は残らないだろうとおっしゃるのです。また、せっかく手術で移動させた乳輪が生着せずに壊死してしまってはいけないので、手術後の通院を頻回に行って、様子をみながら徐々に抜糸していくのだそうです。
それは「乳輪の移動と乳頭の形成」です。
前回のブログにも書きましたが、今の状態では乳輪の位置が本来の場所から上にずれています。夫などは誤差範囲程度のズレだといいますが、やはり毎日目にしている本人にとっては気になるのです。そう、欲が出てきたんですね。手術を受けるまでは「乳房のふくらみさえあればいい」と思っていたのに、できあがるにつれ「どうせなら、より完璧なものを」という気持ちが。
乳がん手術の時に乳輪を切除した場合には、皮膚移植かタトゥー（刺青）で乳輪を作ります。乳頭は、対側の乳頭の一部を移植して作るそうなのですが、私の場合は乳輪が残っている（乳頭は乳がん手術の時に残そうとしたものの壊死してしまった）ので、先生がおっしゃるには「皮弁を付けて移動する」方法がいいのではないかとのことです。これは局所麻酔で１時間程度で終わるオペですが、現在の位置にある乳輪を皮をつけたまま移動させるのです。移動距離が大きい場合には、もともとあった乳輪の位置にまたも傷が薄く残ってしまいますが、私の様子を見る限りは、これまであった傷（乳房切除時についたもの）の延長線上に新しく乳輪が移動されるので新たな傷は残らないだろうとおっしゃるのです。また、せっかく手術で移動させた乳輪が生着せずに壊死してしまってはいけないので、手術後の通院を頻回に行って、様子をみながら徐々に抜糸していくのだそうです。
さらに乳頭については、現在の乳輪にある組織などをつまんで乳首を作ることも可能ですが、ブラジャーの刺激などで潰れてしまうこともあるので、対側の乳首から一部移植するのがより完成度が高く、対側の乳首を取るといっても乳管を全て取るわけではないので、その後に授乳も可能、もちろん乳輪だけ移動させておいて別の機会に乳首を作ることも可能、とのお話でした。
先生としては、ここまでやったのだからあと一息完成度の高いものにしたいし、私自身もどうせなら途中で止めるのではなく最後までやってみる？！という希望もある。その一方でこれまでの負担も小さくはなかったから、一度休止してあらためてやってもいいのではないか（現在の生活には困らないし）という気持ちもなくはない。夫などここまでできれば十分だ、これ以上微細なことにこだわらず体型をなんとかしろと依然として言いつづけています・・・
その後看護師さんに手術となったら具体的にはどんなスケジュールになるのかなどを聴きました。今すぐに手術を受けたいといってもどんなに早くとも７月になってしまうそうです。後は決意した時に電話をくださいと言っていました。
が、最後の最後に看護師さんはこうおっしゃったのです。
「へ？・・・たしかタトゥーの場合は自費だと聞きましたが、自家組織の場合には健康保険が効くんじゃないんですか？」
「それがですね、皮膚の『移植』の場合には健康保険が効くのですが、今回の手術ははっきり言えば『見栄えを良くするための移動』になりますので自費診療になってしまうのです」
「そうですか・・・（最近は保険適応や混合診療問題は厳しいですから、仕方ない）で、自費っておいくらなんです？」
に、にじゅうごまん～！！
すでにエキスパンダーに４０万、シリコンに６０万をつぎ込んでしまった身にこの額は大きすぎます。退職金で手術しようと思ったけど、両親の好意により半額は援助してもらい、さらに微細を整えるのにこの金額は大きすぎる・・・
何より夫が聞いたら「その金があったらテレビをもっと大きく買い換えたい」と言うに決まっている・・・既に今年は引っ越しに伴う費用で大物入りなのだから・・・
すでにエキスパンダーに４０万、シリコンに６０万をつぎ込んでしまった身にこの額は大きすぎます。退職金で手術しようと思ったけど、両親の好意により半額は援助してもらい、さらに微細を整えるのにこの金額は大きすぎる・・・
何より夫が聞いたら「その金があったらテレビをもっと大きく買い換えたい」と言うに決まっている・・・既に今年は引っ越しに伴う費用で大物入りなのだから・・・
あ～あ、やっぱり完成させるのは「自分で費用が稼げる」ようになってからになるかなあとテンションも大下降になってしまったのでした。
