アリだったぁ~!
5月までは帰りのバスを申し込んでいないので、毎日幼稚園に娘を迎えに行きます。
今日のお迎えの後、帰ろうとするとなんだかうっとうしい。やけに羽虫のような小さな虫が飛び交っているのです。
なんだろうと思っていると、園庭の柿の木の近くに人が集まり始めていました。
私もちょっと近づいてみて・・・ギョっとしました!ギャッと叫びそうになりました!
なんだろうと思っていると、園庭の柿の木の近くに人が集まり始めていました。
私もちょっと近づいてみて・・・ギョっとしました!ギャッと叫びそうになりました!
だって、木の根元がびっしりと、いやみつしりと(←京極夏彦風に)虫に覆われていたのです!
虫さんやだ、と娘は泣き出しました。ちょうどそこに娘の担任のY先生がやってきましたが、虫に埋もれた木の根っこを見て硬直してしまいました。先生も昆虫類は苦手なようです。
放課後の園児たちはどんどん集まってきます。
放課後の園児たちはどんどん集まってきます。
やがて夫の担任だったT先生が現れました。そしてびっしりといる虫をひと目見て「羽アリでしょう」とおっしゃったのです。
「おそらくこの木の下にアリの巣があるのでしょう。これから空中で結婚するんですよ」
そして先生は子供たちに「この虫さんたちはアリさんです。今から空で女王アリの結婚式があるのですよ。そしてたくさんのアリさんたちがパーティーに集まってきたの。だからアリさんたちに土をかけないであげようね」まさか「アリ」だとは思いませんでした。ひと目見てアリだと分かるとは、先生はさすが現場経験をかさねていらっしゃいます。
そして、いつのまにかビッシリと羽アリがいた木の根元に子供たちがスコップでせっせと土をかけていました・・・
初夏の今頃、アリは交尾の季節を迎えます。 交尾(結婚)は空中で行われます。羽のあるオスアリとメスアリが交尾をするのですが、オスは交尾を終えると死んでしまいます。メスは交尾後、羽を落とし巣をつくり、ひたすら卵を産み続けます。女王アリとなるのです。女王アリの産む卵の中から、生殖能力のあるオスアリとメスアリ、そして見かけ上はメスだけど生殖能力のないメスアリ(=ハタラキアリ)が産まれてくるのです。通常目にする「羽のない」アリはハタラキアリなのです。