お墓参り

今日は少しはカラっと晴れましたね。
月曜日ですが、病気友達３人と一緒に一年前に旅立ったＫさんのお墓参りに行ってきました。

Ｋさんのだんなさまは彼女のために新しくお墓を購入し、一周忌に合わせて納骨されたのです。だんなさまのご案内で、横浜市内の小高い丘にある墓地を訪問しました。

新しく分譲された土地のためか、開放感のある明るい墓地には「現代風」な墓石が多く見られました。お墓というと「○○家先祖代々之墓」なんて書かれた長方形の墓石を思い浮かべますが、それほど高さのないちょっと洋服な墓石に故人の好きな言葉が刻まれたお墓が多く見られました。
淡いパステルカラーも混じった墓石に故人の想いをこめた言葉が刻まれ、墓石の下部に俗名と戒名とが刻まれた彼女のお墓は、これからご家族を見守りながら過ごすのに本当にふさわしく思えました。

そんな彼女の永久の住処に心を込めてお参りしようとした時、

私は自分の足を見てギョッとしました。
蚊が、10匹くらい足に止まっていたのです！
私だけがストッキングにスカートだったんですよね。わぁ、とベチベチ慌てて蚊を振り払い、しかしちょっとのことでは蚊は逃げてはくれません。お線香に火がつき煙が漂うとようやく蚊の大群は去っていきました。

スミマセン、せっかくのお参りなのに、と言うとだんなさまは
「血液型Ｂ型じゃないですか？」と聞いてきました。
Ｂ型の血液は蚊の好む味だって彼女が言っていたそうで、彼女自身がＢ型だったそうです。そういえば血液型占いの話ってしたことなかったな…

お参りの後は、彼女も好きなお店だったという横浜の老舗洋食屋さん「洋食キムラ」でランチをしました。
私がオーダーを済ませるとソッコーでトイレにこもって虫さされの薬を塗りまくったのは言うまでもありませんが…キムラのハンバーグはたっぷりのデミグラスソースで煮込まれ、シェル型の器に入って卵がポンと落とされて熱々のジュージューいったまま運ばれてくるのです。
彼女の思い出話が尽きないまま、２時間くらいお店に居座って時にはしんみりとでも楽しい時間を過ごしました。その後預かり保育をお願いしていた娘を迎えに行ったわけです。

この病気は、やっぱり死と向かい合わせという現実からは逃れられません。
術後エネルギッシュに過ごされたりママになったりといくつもの希望がある一方で、先日の再発に関する勉強会では未だ厳しい現実をつきつけられました。でも、これまでに見送った友人達、みんなすぐそばで見守ってくれるように感じています。だから遠くに行ってしまっても、見送った時は悲しいけど、今はみんな近くにいるから寂しくはないんですよ。

Ｋさん、また会いに行きますからそれまで待っててくださいね。