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「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

奇跡のシンフォニー

そういえば、この夏見た映画でまだ感想を書いていなかったものがあったので。忘れないうちにレビューを。

奇跡のシンフォニー  監督:カーステン・シェリダン 主演:フレディ・ハイモア


予告編を見て、気になっていたんです。
いまどき正統派?!のおとぎ話、音楽のあふれるストーリー、そして主役のエヴァンを演じるフレディ・ハイモア君の目に魅せられてしまったのです・・・

養護施設で育った11歳のエヴァンはあらゆる音がメロディに感じられる鋭い感性を持った少年。彼は必ずパパとママが僕を探しに来てくれると信じている-

11年前の満月の夜、NYで新進のチェリスト・ライラとロック・ミュージシャンのルイスは運命的な出会いを果たした。たった一夜を過ごし、引き離される2人。妊娠に気づいたライラはステージ・パパとして権力を振るう父の反対を押し切ってシングルマザーとなることを決意。しかし出産を間近に控えたある夜、交通事故にあう。意識を取り戻したライラにお腹の中の子は助からなかったと告げる父。その後ライラは演奏をやめ、故郷のシカゴで傷心の日々を送り、一方何も知らないルイスはバンドを脱退し金融ビジネスマンとして活躍していた。そう、2人とも自分たちの子供がこの世に存在していることも知らずに・・・

両親が自分のことを探しに来てくれないのなら自分から探し出そうと決意して施設を抜け出したエヴァンだったが、マンハッタンで”ウィザード”という謎の男に出会い、ストリート・パフォーマーの子供たちが生活する廃墟の劇場で生活することになった。エヴァンの才能を見出したウィザードは、彼に「オーガスト・ラッシュ」という芸名を付け、彼の演奏で一儲けしようとたくらむ。しかし、やがて彼らの寝泊りする劇場に児童福祉曲の手入れが入り、エヴァンも何とか逃げ延びた。逃げた先の協会でゴスペルの聖歌隊の少女とであったエヴァンは、楽譜の読み方を習い、作曲を始める。そして、彼が音楽の天才だと気づいたジェームズ牧師により、エヴァンはジュリアード音楽院に推薦され、正式に音楽を学ぶことになったのだ。

そのころ、死にゆく父から子供が生きていると知らされたライラは、子供の行方を求めてシカゴからNYにやってきていた。NYフィルとのコンサートのオファーを受けるライラ。一方のルイスも音楽の世界への復帰を決意し、かつてのバンド仲間とNYへ。そしてエヴァンはジュリアードで自分の作曲した「オーガストの狂詩曲」の指揮をすることになっていた。両親への思い、彼の11年の人生が集約された曲ーしかしリハーサル中に「自分が父親だ」と名乗って彼を連れ戻しに来たのは”ウィザード”彼は両親と再会することができるのか?

NYの夜空に「オーガストの狂詩曲」が鳴り響いた時に、奇跡は起こる!

おとぎ話ではないの?!と思うかもしれませんー
でも、エヴァンの音楽を聴いていると、そんなおとぎ話が本当のことになる・・・奇跡を起こすのだと信じることができる・・・それもまた音楽の持つ不思議な力なのかもしれません。
大人が安心して、美しい映像と音楽とおとぎ話の世界に入っていける、ファンタジーがあふれる美しい世界に浸れる、そんな映画でした。