As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

感染列島

イメージ 1

「こんなにインフルエンザが大流行したのは初めてかもしれません」

と園長先生がおっしゃったほどの危険な1週間が無事に終了、幸いにも娘のクラスではインフルエンザの患者が発生しなかったこともあり(クラスの半分が休んだところもあったそうですが)娘も5日間登園できて、楽しみにしていたお餅つきにも参加できました。
私も今日は預かり保育を頼んでお昼からバイト先の事務所へ。そこで空いた時間に相鉄ムービルでこのシーズンにまさにマッチした一本を見てきました。相鉄ムービルは金曜日がレディースデーなのです。

感染列島 監督:瀬々敬久 主演:妻夫木聡、壇れい


2011年1月。東京都いずみ野市立病院。救命救急医・松岡剛(妻夫木聡)のもとに一人の急患が運び込まれてきた。高熱、痙攣、吐血、全身感染とも言える多臓器不全......それは人類がいまだかつて遭遇したことのない感染症状であった。新型のインフルエンザか? あるいは別の新種のウィルスなのか? 戦場と化した病院で従事する松岡らのもとに、WHOからメディカルオフィサー小林栄子(壇れい)が派遣されてきた。もしこのウィルスが国内で感染爆発した場合、3ヶ月以内に交通網・都市機能が停止、わずか半年で感染者は数千万にものぼるという、戦災をはるかに上回る恐るべき事態が予想された。
人類は、未曾有の感染パニックに終止符を打つことができるのか?! 

大河ドラマで注目の妻夫木くん、医師役はドラマブラックジャックによろしく以来かもしれません。あの時は1人突っ走る「青い研修医」だったけど、今回は成長した医師の姿を見せてくれました。思えば最初に妻夫木くんを見たのは「ウォーターボーイズ」だったから感慨深い?!です。
もう1人の主人公の小林栄子先生を演じる壇れいさんは、医師として非情な判断を強いられるシーンが印象的でした。看護師役の国仲涼子さんや患者役の池脇千鶴さん、無名の研究者役のカンニング竹山など、出演者がみんな個性的だったように思います。

ネタバレになるのでウィルスについては書きませんが(いきなりのフィリピンロケシーンには、その展開はちょっと…と思ったけど)、物語の前半はまさに今もっとも怖れられている「新型インフルエンザ」が発生したらこうなるんだろうな、という感じ。まあ、映画ですからいくつかのツッコミどころはあるのだけど。

感染が次々と拡大、病院が、市民生活がパニックに陥るーその光景にぞくりとカラダの内側から湧き上がってくるような恐怖を覚えました。

「リングの貞子」とは違う怖さなんです。

今朝もニュースで新型インフルエンザについてやっていましたが、こういう事態がフィクションとは言い切れないから余計に怖いのです。いつ、この映画のような状況にならないとも限らないから、今必死でワクチン開発がすすめられています。しかし医療従事者でない私たちにできるのは・・・マスク、うがい、手洗い?!

人類とウィルスや細菌との戦いは、人類があるかぎり永遠に続くのだろうと思います。

ちなみに、私は「新型インフルエンザの大流行(パンデミック)」に備えて、吸入タイプの抗ウィルス剤「リレンザ」を持っています。新型インフルエンザは、鳥インフルエンザが変異して「ヒトからヒトへの感染能力」を持った時に流行するであろうといわれています(今現在は、まだ鳥→ヒトまでで感染は食い止められていますが、死亡率はかなり高いですね。日本国内では感染は起こっていません)。そして、もし新型インフルエンザが発生した時、ワクチンがきちんと完成する前にできることは、抗ウィルス剤であるタミフルリレンザといった薬剤でしかないのです。
私の喘息の主治医の先生は「新型インフルエンザは、乳幼児や高齢者よりも働き盛りの年代の患者さんのほうが死亡率が高いと専門家の間では予測しています。そしてもともと慢性的に気管に炎症を持っている喘息患者さんがかかると、死亡率はさらに高くなると言われています。なので、喘息患者さんを中心に、万一に備えてリレンザを保管しておくことをすすめています。ただしこれはインフルエンザの治療ではないので、自費診療扱いになります」とおっしゃいました。昨年夏のことです。
そこで私はリレンザを1本、1人で使えばおよそ5日分、自費で5000円で購入しました。
感染列島は所詮映画やお話の世界だと思っていると、大変なことになるかもしれませんよ。