As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

ラスト、コーション

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昼過ぎにテレビをつけたら「センバツ」をやっていました。

しまったーWBCの準決勝見るの忘れたー!!Yahooを見たら逆転勝ちしてました。

で、明日の決勝戦、またも韓国戦♪何度目の正直なのでしょうか?
午後からは歯医者さん。昨年秋から断続的にもうずーーーーっと通っています。
本当に歯が弱いのでしょう。時間をかけて治療しなくちゃいけない歯を治療しているうちに、他の歯に小さな穴があいてきて、それをまた治療しているんです。最低でもあと3回は行かなくちゃいけないです。
あー、歯医者さんは本当に慣れないです。

さて、遅まきながらようやく駅前のTSUTAYAの会員になりました。
そこでさっそくDVDを借りてきました。第一弾はコレです。


日本軍占領下の1942年の上海。傀儡政府のスパイのトップであるイー(トニー・レオン)は、かつて香港で出会った女性ワン・チアチー(タン・ウェイ)と再会する。数年前、香港大学の学生だったワンは、抗日に燃える演劇仲間たちとイーの暗殺計画に加わっていた。その時、イーが突然上海に帰ったことで計画は流れたが、レジスタンス活動を行う組織は、上海に戻っていたワンに再びイーの暗殺計画への協力を求める。ワンはイーに近づき、彼の愛人になることに成功。やがて二人は…。
人の間に揺れ動く細やかな感情を描かせたら、右に出るものがない作品を作り上げるアン・リー。その彼が『ブロークバック・マウンテン』に続いて選んだのは、敵に愛を感じるようになった女スパイの物語だ。話題となった二人のセックスシーンはかなり激しいが、二人が出口のない現実から唯一解放される瞬間を表すために、この作品にはなくてはならないものだ。特務機関のボスを演じるトニー・レオンは、いつもの好青年とはがらりとイメチェンした老け役で新境地を開いている。しかし何といっても主人公のワンを演じる新人タン・ウェィの演技が抜群にいい。派手なアクションは皆無だが、上映時間二時間半という長さを少しも感じさせない充実作だ。第64回ヴェネチア国際映画祭にて金獅子賞受賞。

もちろん・・・昨年秋以来気になって仕方なかったトニー・レオンの主演作(しかも激しいベッドシーンで話題になったという)というので、彼の「目」の見たさに借りてきました。
2時間半以上という長丁場でしたが、途中中だるみを感じることもなく、一気に見てしまいました。
戦争が生みだした社会の中での、切なさがトクトクと伝わってくるじーんとした作品でした。
ベッドシーンは、確かに激しいものでした。これまでにないものでしたが、そこにはポルノ的なものは感じませんでした。傀儡政府のスパイのトップのリーと、彼を暗殺する使命を負った女スパイのチアチー。彼らが真に生きているあかしが、あのシーンに凝縮されていたからです。イーを誘惑するという任務が、いつしか他の気持ちに変わっていく・・・これまで彼に近づいた女工作員を次々に見破ってきたイーの孤独さが、彼女に会ったことで初めて解きほぐされていく・・・物語の終盤、日本料理店で、宝石店で、そして最後に空になったベッドを見つめるトニー・レオンの瞳はそれだけでどんなセリフよりも切なかったです。そして、映画初出演とは思えないタン・ウェイの演技も素敵でした。アジアの映画のクオリティの高さ、底力といったものを感じた作品でした。
トニー・レオンは瞳でモノをいう俳優さんだといわれます。彼の目の魔力に釘付けになってしまいますよ。