As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

りんご病

土曜日の朝からちょっと気になっていました。
娘の両頬がブツブツしていたのです。
「日焼け止めの薬でかぶれたのかな」とあまり気にせずに私はVOL-netの聴き合いの会に出るために娘を「絵本屋さん」に連れて行ってしまいました。

迎えに行くころは、赤みが増していたのでやはりちょっと気になっていました。
「月曜日、皮膚科に行くか」と。

ところが、お風呂に入ったときに、そのブツブツが手にも少々、背中やおしりにも出ていたのです。

ここで一気に「水疱瘡疑惑」が浮上します。

赤羽に住んでいたとき、各種予防接種をなぜか他の医院よりもめちゃくちゃ安い料金でやってくれるクリニックがあって(インフルエンザワクチンは毎年大盛況でした)水疱瘡のワクチンも他でなら躊躇するような値段だったのですが、やってもらいました。
水疱瘡ワクチンは、打ってもかかってしまうことがあるそうですが、休む日数が格段に短くてすんだと聞いています。

そこで、今日の朝イチで小児科へ。月曜の朝ということもあり、カゼシーズンでないですが既に込んでいました。「ブツブツがあるんで・・・」というと、念のためにと水疱瘡おたふく風邪にかかった子が通される別室へと案内されました。

やがて先生がやってきて、頬、手、お尻のブツブツを見ると
「これは水疱瘡じゃないね。りんご病だよ」

りんご病?」私には耳慣れない病名でしたが、意外とポピュラーな子供の病気のようです。

以下、ウィキペディアより。
伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)とは、ヒトパルボウイルスB19による感染症である。リンゴ病という通称がよく知られている。

ヒトパルボウイルスB19の初感染による。 
感染経路は経気道的な飛沫感染である。ただし、ウイルスが排泄されるのは(免疫が正常の患者では)特徴的な発疹が出現するよりも1週間程度前までなので、伝染性紅斑の患者を隔離しても他者への感染予防にはならない。 

潜伏期間5~6日で血液中にウイルスが出現、気道分泌物への排泄が始まる。 
成人では感染7日目ごろから発熱、頭痛、悪寒、筋肉痛などの非特異的症状がみられるが、小児ではこれらの症状が欠けることが多い。数日で血液中のウイルスが消失し、非特異的症状も改善、ウイルスの排泄もみられなくなる。 
その後約1週間は無症状。 
無症状期の期間を過ぎて後、発疹が出現する。まず両側の頬が発赤し、その後1~4日で体幹・四肢にも紅斑(赤い、平坦な発疹)が出現する。体幹・四肢の紅斑はある程度まで大きくなると、中央から退色し、網目状の発疹(レース状皮疹と表現される)となるのが特徴的である。 
小児では発熱などもほとんどみられず、発疹だけが出現して治癒していくことが多い。 
一方成人では、頭痛、掻痒感、発熱、関節痛および関節炎、筋肉痛など多様な全身症状を伴う。 

ヒトパルボウイルスB19に免疫のない妊婦が初感染を受けた場合、胎盤を介して胎児も感染する。胎児はB19ウイルスを駆除できずに持続感染となり、非免疫性胎児水腫、心不全などの症状を来たす場合がある。時には胎児死亡に至る。特に妊娠初期・中期の感染が危険である。

この病気、現在ワクチンはないそうです。
そして先生は「何もすることないし、うつらないから幼稚園行っていいよ」というのでそのまま園に送りました。
うつらない、というのは厳密には少々意味が違うのですが、「全く症状が出ない時に周りへウィルスを撒き散らしているので、自分がかかっているかどうかわからない。そして、頬が赤くなった(感染してることに気づいた)時には既に周りへの感染力はないから、休んでもイミがない」のだそうです。
実際幼稚園に着くと先生が「先週はR君がりんご病でした」とおっしゃっていました。

この手の病気は、オトナよりも子供のほうがかるくすみそうですね。
実際、妊婦さんがかかると重篤な合併症の危険があります。もしも周りで流行っていたら、注意してくださいね。

そして娘は神妙な顔で「りんごを食べたらいけないの?」と聞いてきました。

いや、リンゴは関係ない・・・