As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

肘内障

小さい子どもにしばしば見られる肘が外れる亜脱臼です。
よく「小さい子どもの手をあまり強く引っ張ると抜けてしまうから引っ張りすぎないでね」と言われるやつです。

夕飯の支度のために台所にいたら、リビングから娘の泣き声がしました。どうも転んだ拍子に左腕をぶつけてしまったらしい。でも血も出てないし、大したことないだろうと放っておきました。
ところが娘はいつまでも痛いと言っています。保冷剤を凍らせたものをタオルでくるんで、痛いところを冷やしたのですが、やっぱりずっと痛い。この時間、既に近所の整形外科は閉まっていました。
夫が帰ってきたので腕の様子を見てもらいましたが、取り立てて腫れているわけでもないし、骨折しているわけではなさそうだけど、でも触るとすごく痛いと泣いているのです。

何だろう?関節の炎症なのか?捻挫か?
今からだと夜間救急しかないので、とりあえずこの前インフルエンザの時も診てもらった病院に電話したら、インフルエンザの患者さんが多すぎて対応できませんでした。

そこで、横浜市のホームページなどを当たった結果、家から車で20分程の場所にある病院に整形外科の先生が当直していることが分かりました。とりあえず病院に向かいます。

その病院には小児科がないこともあり、夜間救急入り口から入ると待っている患者さんは誰もいませんでした。

出迎えてくれた年配の看護師さんは
「ああ、多分肘内障よ。入れちゃえばすぐに治るわ」とおっしゃいました。

「ちゅうないしょう?」

「ほら、よくある小さい子どもの肘が抜けちゃうやつよ。軽い脱臼。先生がグッと入れたらすぐに元に戻ると思うわよ」

肘が抜けちゃう脱臼…それなら聞いたことがあります。多分私も子どもの時にやってます。痛くてギャン泣きした微かな記憶がありますー

診察室に入ると先生は娘の左腕を取りました。娘は痛いと泣きましたが、先生はグッと押し込むような動作をしたのです。

すると。
痛みはウソのように消えて、腕は曲げ伸ばしができるようになりました。

10分程待ってもう一度先生に会いましたが「肘内障ですね。引っ張り過ぎるとなることが多いのですが、たまたま転んだ拍子に抜けてしまったのでしょう。でも入れたら元通りになりますから、後は普通にしてください。治療の必要もありません」とのことでした。

そして家に戻ってきてすぐに娘を寝かして、作りかけのきりたんぽ鍋を完成させて大人だけで食べました。

いやぁ、まだ若い先生の手が「ゴッド・ハンド」に見えましたね~