涙雨

シュガーさんは、私が手術を受けてから初めて出会った病友の１人です。

それから10年、一緒に飲んだりランチしたり、映画を見に行ったりしたこともありました。
病気の状態が時に厳しい時も、楽しいことを見つけて、人生を楽しんでいく、シュガーさんの生き方にはとても勇気づけられ、学ぶこともとても多かったです。

昨年秋に入院されてお見舞いに伺った時にいろいろ話をして、また来るねって別れて、シュガーさんに限ってそんなことはないと思っていたのに、先に旅立って待っている仲間のところに行ってしまいました。

この病気を体験しなかったら、人の生死は隣り合わせになっているなんて気付きもしなかったし、柱が抜けてしまったように多くの仲間を見送ってきたことと、日々の生活に追われる自分、このギャップは何だろうと思うことがあります。
でも、やっぱり日々大切に、そして一度の人生楽しむことが自分にできることだと思うのです。シュガーさんが見せてくれたように。

そしてシュガーさんが折ってくれた小箱は自分じゃ作れないから折り紙のサンタさんと一緒に取っておきますね。

 

ご冥福をお祈りします。