As You Like It     ~気が向くままに~

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源氏物語-千年の謎-

気がついたら、クリスマスも目前なんですね~学校も明日で終わります。
が、全然そんな実感がない!
というわけで、今年のスクリーン鑑賞は、これが最後になりそうです。
 
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源氏物語 千年の謎  監督:鶴橋康夫  主演:生田斗真中谷美紀
 
平安時代、娘が帝の子を産むことを望む関白・藤原道長東山紀之)は、紫式部中谷美紀)にある命を下す。そこで彼女は、絶世の美男・光源氏生田斗真)と彼を取り巻く宮中の女性たちの物語を執筆することに。やがて、源氏を愛するあまり生き霊になってしまった女性の情念と、道長への思いを秘めて執筆に打ち込む式部の心が重なり……。
日本が世界に誇る傑作長編小説「源氏物語」誕生の秘密に、斬新な解釈で迫る歴史スペクタクル。作者である紫式部が生きる現実と、光源氏らが生きる物語の世界が時空を超えて重なっていくさまを描き出す。監督は、『愛の流刑地』の鶴橋康夫紫式部中谷美紀が熱演するほか、光源氏役に『人間失格』の生田斗真、式部が思いを寄せる藤原道長役に東山紀之と、豪華キャストがミステリアスな王朝絵巻を彩る。
 
源氏物語」の映像化・・・ということで「コワいもの見たさ」の心境で行きました。
これまで、アニメ化されたものは見たことがありますが(直近では、フジの深夜アニメでやってた源氏物語千年紀 Genji)、実写版は初めてです。
なんといいますか・・・実写の源氏物語って、見る人見る人によって賛否両論じゃないかと思ったのです。
また、この映画は単なる源氏物語ではなく、「源氏物語パート」と「現実世界パート」に分かれています。
 
まず「源氏物語パート」ですが、光源氏を演じた生田斗真くんは、見事にハマっていたのではないかと思います!
イメージが真っ向から崩れ去ってしまうかしら?と危惧していたけど、そんなことはなく優雅な貴公子ぶりを発揮していました♪そして、光源氏をとりまく女性陣も個性的だったと思います。
真木よう子さんの藤壺(桐壺も兼ねる)は、これまでにない新たな藤壺像だったし、多部未華子さんの葵の上は初々しく、そして映像化にあたっていつも一番注目を浴びるであろう六条御息所は今回は田中麗奈さんでしたが、ちょっとCG使いすぎな感はありましたけど、でも熱演されていたと思います。
 
そして、源氏物語と並行して語られる「現実世界パート」ですが、
最初は「こっちはなくてもいいんじゃね?」と正直思っていたのです。
「千年の謎」のイミもよく分からなかったのですが・・・結局最後に「やっぱり?ひねりがなく、そのことなの?オチないじゃん」って思ってしまって新鮮味がなくて・・・
それでも、どことなくポップな感じの窪塚洋介さんの安倍晴明や、本の虫になってる藤原行成甲本雅裕さん)など、脇を固める俳優さんがいい味出してるなあ、と思ったのですが、
現実パートの主役の2人、式部と道長はいなくていいよ、とスクリーンを見ながら思ってしまったワケです。
紫式部中谷美紀さんは、未だに「仁」での花魁っぽさが抜けきってないし・・・
ヒガシの道長は、自分が光源氏だとか平気で言っちゃってるし・・・
 
あと、なんていうのかな?現実パート部分が源氏物語部分よりは少ない時間配分になっているせいか、
イマイチ「紫式部源氏物語を執筆させたゆえん」の背景が伝わって来づらかったのです。
帝の子って断片的に言われてもよく分からないだろうし、いきなり伊周の生霊だか亡霊だかが現れても、古典文学好きでもない限り、なんだかよく分からないでしょう?
というワケで、私は高校時代に歴史古典少女だった時の記憶を総動員して現実パートを見たのでした。
 
それでも、見終わった後で久しぶりに「映画のパンフレット」を買ってみたところ、
ヒガシが相当に道長の役を作りこんでいたことが分かりました。
かつての少年隊も、権力者が似合うような年になってしまったのね・・・
 
いらねーなんて言っちゃってスマンよ、ヒガシ(笑)