As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

おおかみこどもの雨と雪

 
横浜に戻ってきました~やっぱりこちらも暑かった…
来週から学校も始まるので、そろそろ夏休み気分からの脱出をはかりたいと思います。

さて、今日は夏休み映画レビューの続きです。
 
 
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19歳の大学生花は、あるときおおかみおとこと運命的な恋に落ち、やがて雪と雨という姉弟が誕生する。彼らは、人間とおおかみの両方の血を引くおおかみこどもとしてこの世に生まれたのだが、そのことは誰にも知られてはならなかった。人目を忍びながらも家族四人で仲良く都会の一角で暮らしていたが、ある日、一家を不幸が襲い……。
 『時をかける少女』や『サマーウォーズ』など、新作を発表するごとに注目を集めてきた細田守監督が手掛けたアニメーション。ヒロインがおおかみおとこと恋をして結婚し、出産、子育てなどの日々を送る13年間を映し出す。細田監督と共に脚本を手掛けるのは、『時をかける少女』『サマーウォーズ』でもタッグを組んだ奥寺佐渡子。キャラクターデザインを『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの貞本義行が担当する。おおかみこどもを育てる母と子の強いきずなに勇気をもらう。
 
この作品は、よく宣伝されていることは知っていましたが、どうもジブリじゃないようだし、どうなんだろうなぁ…と思っていました。
(内容にもあまり興味がなく分かっていなかった)
そしたら、公開されたら観客動員数が「ポケモン」よりも多いので俄然気になりはじめたのです。
主演が宮崎あおいちゃんだというし、メインテーマは「子育て」だといいます。それならば、ということで見に行ってみました。

まず、映像がとてもきれいなアニメだなぁと思いました。明らかに子ども向けアニメじゃないアニメーションを見ると、ついついジブリに見えてしまうのですが、この作品の監督さんはジブリに出向していたことはあるそうですが、ジブリ出身者ではないようです。確かに、微妙にジブリとは近いました。が、とても繊細で美しく、特に雪景色がキラキラして心洗われるようでした。

ストーリーは、なんとなく結論が見る前から分かっていました。それにいくつかのツッコミ所はありましたね。おおかみおとこが死んでしまった時、ゴミ収集車で運ばれてしまうなんて有り得ないだろうとか、雪と雨の出生届や戸籍はどうなっているんだとか、いくら田舎に引っ越したからって子どもたちの検診も予防接種もしなかったら疑われるだろうとか、大嵐の日の先生方の安全確認は甘すぎるんじゃないかとか、雨が出て行ってしまって近所の人は何も怪しまなかったのか、まぁファンタジーなんだからツッコむだけ野暮なんですけど。
でも、それらのツッコミ所が途中からは気にならなくなるほど、母が子どもを思う気持ちと子どもが親から自立していく葛藤とが描かれていて、それに宮崎あおいちゃんの声が合っていて、わざとらしい演出ではなく素直に感動してしまう作品でした。
最後の方は館内のあちこちですすり泣きが起こっていました。
ここ数年のジブリより、心にストンと落ちて感動しました。子どもの前で泣きたくないお母さんは、学校が始まってから見に行きましょう。

強いて言えば「その後」が少し知りたかったなぁと思います。雪とそうへい君のことや、雪と雨はその後会うことはあったのか?各自の想像にお任せした方がいいのかな?