As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

真夏の方程式

あっという間に2013年も半分が終わってしまったとは・・・
今週もわりとすっきりしない日が多く,今日も関東は雨模様なのでこの週末は猛暑到来というので今から戦々恐々としております
 
さて,タイトルの映画が封切られたのでさっそく行ってきたのですが,本来であれば6月に見た2本についてまだレビューを書いていないのでそちらから書くのですけど,できれば見たその日にアップしたいと思ってしまいましたので,順番逆ですがこちらからいきます。
 
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真夏の方程式  監督:西谷弘 主演:福山雅治吉高由里子
 
きれいな海に面した玻璃ヶ浦で計画されている、海底鉱物資源の開発。その説明会に招待された物理学者・湯川学(福山雅治)は、緑岩荘という旅館を滞在先に選ぶ。そして、そこで夏休みを過ごす旅館を営む川畑夫婦(前田吟風吹ジュン)のおい、恭平と知り合う。次の朝、堤防下の岩場で緑岩荘に宿泊していたもう一人の客・塚原の変死体が発見される。図らずも事件に直面した湯川は、旅館廃業を考えていたという川畑夫婦や、夫婦の娘で環境保護活動に奔走する成実(杏)らと塚原の思わぬ因縁を知る。
東野圭吾の小説が原作のテレビドラマ「ガリレオ」シリーズの劇場版第2弾。とある海辺の町を訪れた物理学者・湯川学が、そこで起きた殺人事件の悲しい真相に直面する姿を、一人の少年との出会いを絡めて描く。テレビ版と前作に続いて福山雅治が主演を努め、子どもが苦手なのにもかかわらず、少年のために事件に挑む湯川を体現する。『妖怪人間ベム』シリーズの杏、ベテラン風吹ジュンら実力派が共演。科学技術と自然の共存という、劇中に盛り込まれたテーマにも着目を。
 
季節的にドラマよりも映画の方を先に撮ったそうですが,岸谷さんを演じた吉高さんの「キャンキャンした感じ」がだいぶ薄くなっていた理由が,時間系列的に「岸谷君が成長した」のか「映画版はドラマとはテイストが違う」のかはイマイチよく分かりません。でも,前作の「容疑者Xの献身」と同様に,湯川先生の研究室中心に繰り広げられる謎解きドラマというよりも,ヒューマン・ドラマの要素が強くなっていました。そういえば,研究室の栗林助手も,貝塚北署のハライチくんも出てきませんでしたが,ドラマの作りがしっかりしていたので,彼らの不在があまり気にならなかったんですよね(笑)

作中に出てきた海が美しい町「玻璃ヶ浦」は何県にあるのか、最後まで明かされなかったのですが、物語はこの架空の町と都内(こちらは荻窪とか王子本町だとかかなり具体的な地名が出てくる)をいったり来たりして進んでいきます。そして、日本中が沸いた「長野オリンピック ジャンプ団体金メダル」の頃に都内で起こった殺人事件が発端となり、その時に伏せられた家族の秘密がもたらした悲劇が玻璃ヶ浦で起こることになります。
玻璃ヶ浦の旅館・緑岩荘で起こった事件と、緑岩荘を経営している川畑夫妻の甥っ子の恭平と子ども嫌いの湯川の交流、さらに玻璃ヶ浦の海底資源探索に絡む環境問題とが絡みあって物語が進みます。そのなかで恭平少年は「湯川先生と僕の夏休み」さながらに、ペットボトルロケットを作って感動の海を体験するのです。そして恭平は事件にも関わっていくことで、ひと夏の成長を遂げていきます。

緑岩荘の宿泊客が遺体で発見されますが、被害者が警視庁の元刑事で、しかも同じ宿に泊まっていた他の客が湯川先生だけだったから、岸谷美砂が出てくることになるのです。この被害者を演じたのが、塩見三省さんだったものだから、

「勉さんが死んじゃった…(by あまちゃん)」

としか思えませんでした…

で、その後いろいろなことが起こり、湯川先生は仮説を立てるのですが、それは結局立証は不可能だったのか…緑岩荘の川畑一家側に取っては幾重もの秘密があった故のことなのですが、被害者側からみると、その結論でいいのかとなんともやりきれないなぁと思いました。

まぁ、見ているうちにこの作品はストーリー以上に福山の鑑賞が目的になってくるからそれでいいのです。

さて、ここで。

玻璃ヶ浦のロケ地ですが、緑岩荘はじめ海岸沿いの風景は、西伊豆で撮影されたそうです。
しかし、西伊豆には海岸沿いを走る鉄道はありません。玻璃ヶ浦駅だけは別の場所で撮っているのです。

エンドロールを見ていたら「松山ロケ」と書いてあったのですよね。はて、どこのシーンだろうか?と。

それが、あの玻璃ヶ浦駅だったのです。

ロケ地となったのは、伊予鉄の「高浜駅
私は昨年夏も帰省の際訪れていました。確かに見覚えのある昭和のレトロで開放的な駅舎、駅に向かってこれまたレトロな売店が並んでいます。改札を抜けるとすぐ目の前に高浜港があり、中島へ行く船が出ているのです。目の前が海という駅はここしかないのだとか。ロケスタッフは見事にここを「玻璃ヶ浦駅」に変えてしまいました!

というわけで、ワタクシはこの真夏も伊予鉄高浜駅に行くと思いますので、福山雅治さんが座っていた椅子など、シッカリ写真に収めたいと思っておりますよ