As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

曹操暗殺 三国志外伝

真央ちゃん、リベンジの世界女王ですね~
鈴木明子さん、これで本当に引退なんですね。
もう競技での姿を見られないのが残念ですが、表情豊かなスケートが好きでした。本当にお疲れさまでした。
しかし、最終グループの選手を紹介する時のアナウンサーの
 
鈴木明子オペラ座の怪人はすごいらしい」
「天才少女と呼ばないで」(リプニツカヤ
「読みにくいけどポゴリラヤ!」
「世の男性陣よアメリカンクイーンにひれ伏すがいい!四年先まで世界が恋す演技に期待です!!」(グレイシー・ゴールド)
 
・・・
 
あれ、何なんですかね?!
 
というワケで3月中に見た映画の感想です。
 
これはもう、上映されると聞いたときから「絶対に見てやるぞ」と密かに狙っていたのですが、上映館があまりにも少ないのでどこに行くか決めるのに苦労しましたよ。
 
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曹操暗殺 三国志外伝  監督:チャオ・リンシャン 
 
 8年前に赤壁の戦いに勝利した曹操チョウ・ユンファ)は魏王と称され、全ての権力を掌中に収めていた。実質的には何の力も持たない献帝は、ひそかに曹操暗殺計画を実行に移す。一方、刺客として特訓を受けた穆順(玉木宏)と霊雎(リウ・イーフェイ)は密命を受け、それぞれ宦官(かんがん)と侍女として曹操に接近する。
 『アンナと王様』などのトップスター、チョウ・ユンファが「三国志」に登場する重要人物・曹操を熱演する歴史大作。魏王として君臨する曹操暗殺計画にまつわる、さまざまな登場人物たちのドラマを描写する。宦官(かんがん)として王に近づく刺客を玉木宏が演じ、同様に侍女としてはべる暗殺者を『ドラゴン・キングダム』などのリウ・イーフェイが好演。運命に翻弄(ほんろう)される暗殺者たちの宿命や、暗殺計画の内幕に言葉を失う。
 
私が数年前にこのブログに「レッドクリフ」の感想を書いていますから、ふるぼうは三国志モノは外さないんだろうと思われていると思いますが、この作品は何と言っても「玉木宏さんが出る!」ということが最大のツボでした。
そして、本当に玉木宏さんが良かったです

今回のストーリーは、曹操の晩年、魏の国内で起こったエピソードとなっています。また、レッドクリフみたいに分かりやすい解説などありませんので、特に三国志に詳しくないのに玉木宏さん目当てで劇場に来られた方は、あらかじめパンフレットで予習されることをオススメします。
魏(まだ後漢の最後の皇帝、献帝の時代ですが)の当時の情勢、曹操献帝の関係、曹操と息子の関係、そして曹操の暗殺者となるべく密かに特訓を受けてきた主人公たち…その辺りのポイントを押さえておかないとストーリーについていくのが難しいでしょう。曹操暗殺についても、最初は皇帝の周囲の人物によって画策され、次に暗殺集団による計画が実行されようとするのです。その時の思わぬ誤算から悲劇が起こるわけですが・・・
もちろん戦闘シーンはそれなりに出てくるのですが、それ以上に「権力を握りながらも人を信用できなくなってしまった曹操の孤独さ」とか「霊雎と穆順の心の動き(宦官になってしまったから結ばれることができなかったり、曹操を暗殺することで本当に平安が訪れるのか迷いが生じたり、など)」といったところがメインになってくるので、それはそれで「三国志」を題材としたヒューマン・ストーリーになってます。そしてもちろんこの話は史実ではないし、三国志演義にも出てきません(題材となった事件はありますが)。
 
今回の曹操は、香港スターのチョウ・ユンファさんが演じていますが、威厳たっぷりでなおかつ人間味もある曹操になりきっていました。だからこそ玉木宏さんの線の細さも映えるワケなのですが
 
そして、この作品の美術監督は「清須会議」でも美術監督を務めた種田陽平さんが担当されたり、音楽も梅林茂さんだったりと日中共同で作った面があるのですが、ここ数年の日中間の問題もあり、中国で公開された際にはポスターから玉木宏さんが消されたりしたそうです。人と人との交流は進んでいるのに、そういうところがちょっと残念だなぁ、と思います。