As You Like It     ~気が向くままに~

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ルーヴル美術館展

先週木曜からはずっとフィギュア三昧の週末をすごし・・・
仕事の方は月末まで出勤続きかと思ったらそこまで忙しくなく山を越えました。
まだ少々咳が出るのですが、風邪の方もだいぶ良くなってきたので、時間ができたところを見計らって、今年も国立新美術館に行ってきました。
毎年この時期に展示される、夫の伯母の作品が出る公募展があるのですが、今年はちょうど「ぜひ見たい」と企画展が2つも開催されていました。
最初はそのうちの1つだけ見ようと思ったのですが、美術館に到着する前に地下鉄の乃木坂駅でチケットを売っていたので、ここはもうえいやっとばかり2つともチケットを買ってしまいました。

まずはそのうちの1つ「ルーヴル美術館展」です。
やはりルーヴルは人気があり、平日とは思えない賑わいでした。
今回は初来日のフェルメールの作品があり、やはり注目度が大きいのです。

ルーヴル展はこれまで何度も国内で開催されていますが、それぞれテーマがありました。

今回のテーマは、人々の日常を描く「風俗画」です。

絵画のジャンルには、キリストや聖人、歴史上の出来事を描いた「歴史画」、著名な人物を描いた「肖像画」、「風景画」、「静物画」等がありますが、先に挙げたものほどステイタスが高くなっていきます。そして風俗画は更に地位が低くなってしまい、1648年創立のフランス王立アカデミーでは、18世紀後半から19世紀にかけてようやく風俗画というジャンルが確立されました。

しかし風俗画の期限は古く、すでに古代エジプトやオリエント美術に表れているのです。古代美術から歴史を辿ることができるのはルーヴル美術館ならではです。

16世紀から19世紀にかけてのヨーロッパ絵画は、風俗画の中でもさらに細かいジャンルごとに展示されていました。労働者を描いたもの、一見宗教画に見える作品の中に寓意が見えるもの、日常生活におこる恋愛遊戯、狩りの画、日常生活における女性、そしてアトリエの芸術家を描いたものです。庶民の表情がいきいきと描かれていました。

そしていちばんの人だかりができていたのはなんといってもフェルメールです。
初来日となる「天文学者」は、シュテーデル美術館所蔵の「地理学者」と対をなす作品と言われています。
柔らかい光が差し込む室内の風景はまさにフェルメールです。

他にもミレーの描いた農民や、シャルダンの描いた「買い物帰りの召使い」や「猿の画家」など見いってしまう作品がいくつもありましたよ。