エヴェレスト

自宅に戻ってから、録画してあったスケートの世界選手権を一気に見ました。

いやはや、ユヅくんは惜しかったですね・・・昨年末に京都の晴明神社で「羽生くんの世界選手権優勝」を祈願した絵馬を奉納したのですが・・・プレッシャーになりすぎてしまったのでしょうか。これで「陰陽師」が見納めになってしまったのが残念です

でも、ユヅくんは出場しませんが今シーズンはあと一つ「コーセーチャレンジカップ」（大陸別団体戦）が残っていますのでそれを楽しみにしましょう。

さて、こちらも3月に見た作品ですが「ヒマラヤロケ敢行」で話題になっていたので、これはスクリーンで見ないと迫力が感じられないのではないかと思ったのでした。

エヴェレスト　神々の山嶺　監督：平山秀幸　主演：岡田准一、阿部寛

ネパールの首都カトマンズ。ヒマラヤ山脈が見えるその街で、日本人カメラマンの深町誠は古めかしいカメラを見つける。それはイギリス人登山家ジョージ・マロリーが、1924年6月8日にエベレスト登頂に初めて成功したか否かが、判断できるかもしれないカメラだった。カメラについて調べを進める深町は、羽生丈二というアルピニストの存在にたどり着く。他人に配慮しない登山をするために孤高の人物となった彼の壮絶にして崇高な人生に触れるうちに、深町の胸にある思いが生まれる。

第11回柴田錬三郎賞を受賞し、漫画版と共にベストセラーを記録している夢枕獏の小説「神々の山嶺」を実写化したドラマ。あるクラシカルなカメラを手にした写真家が、カメラの逸話を調べるうちに孤高のアルピニストとして名をとどろかせた男の人生に触れていく姿を追い掛ける。出演は岡田准一、阿部寛、尾野真千子ら。メガホンを取るのは、『愛を乞うひと』、『太平洋の奇跡－フォックスと呼ばれた男－』などの平山秀幸。過酷な自然にぶつかっていく男たちの思いが交錯する熱いドラマに加え、大規模ロケを敢行したヒマラヤの荘厳な風景も見もの。

なんだか見る前にYahooに出ていたレビューを見て、ちょっとイヤな予感がしたのです・・・

でも、ヒマラヤロケといいキャストといい、スケールは大きな作品なのにどうして☆の数がそれに伴わないんだ？と思いながら見始めたのですが、見終わった時に脱力していることに気がつきました。

壮大なドラマの詰まった原作を2時間の映画にすることの難しさが露呈されてしまったように感じたのです。あらすじをただ追っているだけで、登場人物のドラマが出てこないというか・・・昨年のネパール地震の直前に敢行したロケであれだけの風景が撮れているだけにもったいないなぁと感じてしまいました。

エヴェレストって、世界最高峰の山ですよね。山頂に登るのがどれほど過酷なものなのか、想像を絶する世界だと思うのですが、あの作品を見てしまうと素人が軽装備で登れる山であるかのような錯覚に陥ってしまうのです。それじゃアカンやろ、とも思うのですよ。