As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

今日のテレビ

8月に入ってから、ついに猛暑が牙を剥き出してきました

そしてオリンピックが始まったので、テレビの前に座り込む時間が増えました
サッカーのナイジェリア戦の時は外出中だったので、時々スマホをいじっていたのですが、相手チームがアクシデントに次ぐアクシデントでキックオフの6時間前にようやく会場に到着したというのに負けたのは日本だったと知って脱力しました・・・
土曜日の朝には開会式が始まったので、娘を塾に送り出した後はずっと見ていたのですが、選手入場が長すぎてカンボジア選手団の中に猫ひろしを発見したところで終わりにしてしまいました
(日本選手が出てくるまで待てよってところですが・・・)
そして、少なくともカンボジアまでは見ていたはずなのに「ブルンジの選手団が入ってきたときに先導する自転車がなかった」ことには気がつきませんでした・・・orz

そして8月8日月曜日、この日のテレビは目まぐるしかった・・・
高校野球も始まったから、深夜から早朝までオリンピック、朝ドラが終わるとNHK教育テレビ(あ、今は「Eテレ」ですね)が高校野球、1ちゃんねるがオリンピック、ワイドショーは8割がたオリンピック、お昼のニュースもオリンピック、午後になるとNHKの1ちゃんねるで高校野球をやるのかな?と思っていたら今日は違いました。

かねてより「生前退位」のご希望があった天皇陛下の「お気持ち表明」の放送があったのです。玉音放送」は午後3時からのオンエア予定。民放もこの時間帯全て特番となっていました。
(もっともこの時間帯の民放は、ワイドショーかドラマの再放送しかしていないので、特番を組むのも比較的容易だったでしょう)
新聞のテレビ欄を見ると、なんとあの「テレビ東京」までもが特番になっているので「これは歴史的だ」と思い、NHKとテレ東の2局の特番を録画予約してバイトに出かけました。ちなみに高校野球Eテレでやっていました。

帰宅してから「テレ東」の特番の再生を始めたのですが、午後3時に「お気持ち表明」のビデオが流れるまでの間、コメンテーターがいろいろと意見を述べたり「天皇家の歴史」について放送していて、中大兄皇子とか持統天皇とか孝謙天皇とか(奈良時代の女帝)、後白河法皇とか(平家物語の時代のゴッドファーザー的な上皇)歴史の教科書でお馴染みの名前が次々に出てきました。

そして放送された天皇陛下のお気持ちには、憲法に定める「天皇は国政に関する機能を有しない」範囲の中でお言葉を尽くしてお気持ちを率直に話された、聴く人の心の中にストンと入ってくるような名文・・・としみじみ感慨を覚えたのでした。

玉音放送の後も、NHKはニュースに続いてさらにNHKスペシャルを放送してこの話題を取り上げていましたが、現在の憲法皇室典範には「天皇が生前に退位する」ことを規定していないのですが、そうなっている理由について有識者である大学教授が「生前退位を認めることで懸念されることがある・・・過去には「保元の乱」が起こったこともあるので・・・」と述べたものだから、Twitterのトレンドに「保元の乱」が入ってしまい、私も見ていてまたも脱力しました。
懸念されるのが保元の乱だなんて、いったいいつの話だよ?!
譲位とか上皇とか摂政とか、普段なら「歴史の教科書」でしかお目にかからない言葉が現代のニュース番組でこれほど次々と流されるようなこんな日はめったにないことでしょうね。

保元の乱・・・2012年の大河ドラマ平清盛」を見ていた人なら記憶にあるでしょう。1156年、後白河天皇崇徳上皇皇位の継承をめぐり対立し、これに藤原氏や源氏や平氏もそれぞれ分かれて戦いました。勝ったのは後白河天皇側で、負けた崇徳上皇は讃岐に流されたのですが、大河ドラマではこの時の崇徳上皇(演:井浦新さん)がまるでホラー映画のようになっていました。

安定のテレ東・・・テレ東最強伝説テレビ東京の伝説
このようなテレビ東京の放送形態から、昭和天皇崩御したとき、NHKや他の民放が2日間に渡ってぶっ通しで追悼番組を放送していたけどテレ東だけは通常通りの放送だった、という都市伝説があるのですが当時の新聞のテレビ欄を見ると他局よりは時間が少なかったものの、テレ東でも特別編成にして追悼番組を放送したそうです。だからあの2日間、レンタルビデオ屋さんが大繁盛したのです。
ちなみにあの当時、私は中学3年で高校受験を目前に控えていたのですが、どこのチャンネルも同じようなことばかりやっていてCMもなかったのが珍しくて、結構な時間見てしまった記憶があります。塾で「哀悼の意を示して勉強を自粛しよう」などと言ってた輩がいましたっけね。