As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

くさや

土曜日の深夜に錦織の準決勝を見ていたら、いきなり「NHKニュース速報」が。

国民的アイドルグループ SMAP 解散!!

これで試合に集中できなくなってしまいましたよ~

準決勝は残念でしたがその後の3位決定戦で見事な銅メダル、おめでとうございます
2セット目の「あと1ゲームで勝利」から逆転されてしまったところまで見ていたのですが、これ以上見てたら徹夜になっちゃうので最後まで見られず、起きてからバンザーイでした。
中継がNHKでしたけど、ホントは松岡修造さんが実況したかったでしょうね。

さて本題です…
SMAPや錦織の話を書いておきながら、本題は「くさや」です。

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お盆休みに入る前、毎年恒例の「熱血BBQ 」が開催されました。
今年は参加するファミリーの子どもに受験生が複数いたこともあり、横浜市内のBBQ場でやりました。
これが横浜かと思ってしまうほど緑に囲まれた場所でした。

材料は自分たちで持ち込みだったので、前日にコストコでカルビやロースやホタテ、スイカ等を買い、野菜や焼きそばの用意ももちろんしていきました。コストコで調達した牛肉はみんなに好評でした。

肉類がかなり消費され、宴もたけなわとなった頃です。

メンバーの一人が「これを焼こう」と干物のようなモノを出しました。

それはアジの干物のように見えるけどそれとは違うことにすぐに気がつきました。

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くさやだ…

伊豆諸島が特産の「くさや」は、西日本ではあまり馴染みがないかもしれません。が、比較的入手しやすい関東でも、くさやを食べるというと「チャレンジャーだなぁ」と言われることがあります(笑)

以下Wikipedia先生による説明ですが、

くさやとは、魚類の干物の一つで、伊豆諸島の特産品として知られている。クサヤモロ(ムロアジ)などの新鮮な魚を「くさや液」と呼ばれる魚醤に似た独特の匂いや風味をもつ発酵液に浸潤させた後これを天日干しにした食品である。
味は塩辛いながらもまろやかさがあり、味わいから感じるほど塩分は高くはない。くさや液の塩分濃度は4%の例もあり、濃くても13%程度である。独特の匂いによって、食べたくないと感じる人もいるが、個性のある強い味わいやうま味から、ご飯のおかず以外に「島焼酎」と呼ばれる伊豆諸島産の焼酎や、コシの強い(乳酸の多い)日本酒によく合うとされる。
近年は体によい食品として注目され、関東地方を中心に出荷されている。

くさや液とは…
魚の干物を浸すための塩水を繰り返し使用してきた発酵液は、くさや液の他、しょっちょる(塩汁)とも呼ばれ、茶褐色の粘り気のある液体で魚醤に近い風味をもつ。塩分は高くなく、pH8など、弱アルカリ性で、含まれる窒素の大部分は揮発性塩基で占められており、溶出したタンパク質はほぼ完全に分解されていることがわかる。
くさや液には乳酸菌の一種であるコリネバクテリウム・クサヤ(クサヤ菌)があり、酢酸、酪酸、プロピオン酸などの有機酸とエステル類が特徴的な香りを醸し出す。
古いものほど旨味が出るとされ、中には200年も300年も続くものもある。そのため、製造業者はこの液を家宝として、また味の出し方や塩の加減によって味が変わるので、くさや液の製法は各店の秘伝として、代々受け継がれている。くさやの匂いや味は島ごとはもちろんだが店ごとにも差がある。「元祖」だけあって、一般的には新島産の物がもっとも匂いが強いと言われている。また、伊豆諸島の一般家庭でも、代々くさや汁を受け継ぎ、家庭でくさやを作っている家もあり、昔は嫁入り道具の一つとなっていた。


子どもの頃、近所の家からくさやを焼く匂いがしてきた時の衝撃は未だに忘れられません。マンションやアパート、団地などでくさやを焼いたら、かなり近所迷惑になるニオイを発しますので、焼く必要の無い「瓶詰め」(焼いてほぐしてある)も売られているのですが、もう10年以上前にくさやの瓶詰めが送られて来たことがあり、開けた時に忘れかけていた衝撃的なニオイが漂ってきました。
食に対してチャレンジャーな夫は「くさいけど美味しい、旨みがある」と言って喜んで食べていましたが、ワタクシはニオイが障壁となってやはり食べることができませんでした

そのくさやが再び目の前にある…

やがてくさやはおもむろに炭火の上の網に乗せられました。

やはり網の周辺からはあのニオイがしてきました
エスニック料理に欠かせないナンプラーも結構ニオイがありますよね。料理教室で一斉に大量のナンプラーを使うときはかなり強烈なニオイになりますが、くさやの匂いはそれを数倍以上に強くしたようなモノです。
当然のように子どもたちは逃げ出しました。「まるでウ○コみたいだ」という、これまで言わないようにしていた単語をあっさり言われました…

焼き上がると中学生が一口チャレンジしましたが、それでダウンしたようです。喜んで食べていたのはほとんど男性陣でしたね。やはりクセが強くて酒のアテになるからでしょうね。あっという間に2尾のくさやは食べ尽くされました。

それにしても、今回はすぐ隣に別のグループがいなくて良かったと思いました。隣にいたら絶対に苦情が来そうです

それでもニオイの強い発酵食品というのは、そのニオイを凌駕するほどの魅力があるのです。ネットでポチっとすれば日本全国でお取り寄せが可能ですよ。