As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

こんな記事が読みたかった

関東は台風が通りすぎた後の天気は回復しましたが、九州は本当に心配です。
梅雨も後半になると「大雨」が増えてきますが、年々激しさが増していますね・・・



病気と向き合い、自分の率直なこころの内をブログで発信し、そしてもっとも身近な家族に囲まれて旅立っていく・・・故人の旅立ちに涙し、その冥福を祈る・・・それはもちろんのことですが、世の中の報道が一方向ばかりに向かっている中で、敢えてその流れに乗っていない記事があったのです。

著名人の闘病、そしてその結末が悲劇的であるほど報道は大きくなっていきますが、その結果世間一般にはその人の病気の経過だけが「その病気の症状と経過」そのものとして印象付けられてしまいます。でもそれだけがその病気を表しているのではない、著名人でなくても世の中には同じ病気と向き合っている等身大の女性がたくさんいるのです。
この記事に出てきた体験者は治療後に航空会社のCAに転身しています。その転職だって数少ない成功例ではないかと思われるかもしれません。でも、彼女が病気を得てからの紆余曲折もまた一例なのです。悲劇的な結末ではなく更に人生を飛躍させることができた、それは世間の涙を誘うことはないかも知れませんが、こんな生き方もあるのだと同じ病気と向き合う人が知った時に、その体験談は勇気を与えてくれるのではないでしょうか?

もう1つの記事は、標準治療に関すること、インチキ医療に引っかからないために知っておきたいことです。著名人のがん治療の過程で、医学的なエビデンスの無い代替医療を選び標準治療を拒絶することは少なくないように思えます。著名であるゆえにスピリチュアルなことに心の拠り所を見つけたり、保険の効かない治療費を出せる金銭的な余裕もあるかと思います。それがその人の選択だと言われれば尊重すべきことなのでしょう。しかし、それを選択する前に標準治療とは何か、エビデンスとは何かを知り、代替医療自由診療による治療に潜む落とし穴のこともきちんと理解した上で選択すべきではとも思えます。特に、標準治療による治癒の見通しが高いのに敢えて代替医療のみを選択してしまい、治癒の機会を逸してしまうケースを見ると無力さを感じるし、治療についての正しい情報が大切だなぁと思うのです。