As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

壇ノ浦の戦い

大河ドラマ義経」も今日がクライマックスの壇ノ浦の戦いを迎えました。
この後の義経の無情な運命を考えると、このときが絶頂だったのですよね。
ところで、ドラマでは時子と一緒に海に沈んだのは安徳天皇ではなくて弟の親王ということになっていて、本物の天皇義経の妹である能子と一緒に船に残っていますが・・・これはドラマの中のフィクションなんでしょうかねえ?

平家物語といえば、中学の国語の時間に冒頭部分を暗記させられました。
祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらわす
(以下略)
あれだけ叩き込まれたせいなのか、今でもちゃんと覚えているんですよね~

それから、「敦盛の最期」を思い出す人も多いのではないでしょうか?
源氏方の武将の熊谷次郎直実が自分の息子ほどの年齢の平家の公達敦盛と一騎打ちになり、泣く泣く首をかき切ってしまうというシーンです。たしか笛も持っていたんですよね。
あの話が教科書に出ていたせいで、敦盛の名前を知っている日本人はとても多いと思いますが、敦盛も熊谷次郎直実も、他の文献には出てこないんだそうです。平家物語のあのシーンだけ。
敦盛の最期があったのは一の谷の戦いの時ですが、大河ドラマでは放送されなかったです。

平家一門は壇ノ浦の戦いで海に沈むのですが、一門のうちの数人は生き延びて、源氏の追っ手を逃れて山奥に身を潜めました。時代が数百年も経ってずいぶん下ってから、姓を変えて再び出てきたのです。
栃木の山間にある湯西川温泉は平家の末裔が生き続けてきた場所として有名です。
平家の末裔が経営しているホテルや旅館もあります。

浅草から東武鉄道で2時間ほど行くと湯西川温泉駅に着きます。3月頃までは雪が深く積もっています。そこからさらにバスで30分ほど行くと温泉街がひっそりと広がっているのです。
大学を卒業する時に友人たちとこの温泉を訪れたのですが、雪を見ながら露天風呂の風流が忘れられず、昨年の2月にもう一度この温泉に行きました。
深夜に雪の降る中傘をかぶって露天風呂につかってきました。音がすべて吸い込まれるような中湯煙だけがあがっています。タオルをはおって入れるので、誰の目も気になりません。
夫と2人で最後に旅行した思い出です。