As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

久しぶりの聴き合いの会

昨日は2年近くぶりにVOL-Netの「聴き合いの会」に出席してきました。
娘を今度一時保育に行かせる保育園で体験的に4時間見ていただけることになったので行くことが出来ました。
スタッフのメンバーにはあまり変化がないものの、会の参加者はほとんど初めてお会いする方ばかりでした。私がついたグループも、多くの方が手術後あまり時間が経っていませんでした。
参加された方々の話を聴いていると、手術から5年の月日を経て、治療方法も大きく変わり、情報量も格段に増えたことを感じます。それでも、病気を受け入れること、知りたいこと、病気と共存していく気持ちの移り変わりなど、5年前の私の気持ちと重なるところが多く、自分なりの感情の変化を感じ取ることができる時間でした。

手術から何年経ってもこのような会に参加されて、病気を告知されたばかりの患者さんにとっては先輩として映るような方もいれば、ある程度の時間が経つと病気に関わる場所から離れていく方もいらっしゃいます(「元の世界に戻る」という言い方も変ですがそんな感じです)。
私自身は前者にあたるのでしょう。周囲の人の中には「もう病気から離れたら」と思う人もいるかもしれませんね。
昨日の会で私は自己紹介の中で次のように話しました。
「会社を辞めて、家庭に入ってみると改めて『社会とのつながり』を求めたいという自分に気がついたのです。病気を得たことはともかく、今の自分にとっては病気を一端として自分が社会と関わっていきたい、そんな社会とのつながりもあっていいのではないか、と思っています」

確かに、術後時間が経つに連れて、自分に占める病気の割合は減少しています。今後の人生の中で病気がもっとも主役となるかどうかは分かりません。いや、おそらく私は病気と別のものを主役にしていくと思います。そんな中でも自分の中に病気というものは一定の割合で存在しつづけることでしょう。
今の私には、そこが自分と社会との接点の1つとなっているのではないかと思います。