As You Like It     ~気が向くままに~

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VOLの勉強会

昨日はVOL-Netで、癌研有明病院の向山先生を講師にお迎えして緩和医療をテーマに勉強会を行いました。
がんと関わって5年以上になる私にも「緩和医療」と聞くと「ホスピス?」「モルヒネ?」というイメージがすぐに浮かんでしまっていました。
でも、事前に先生と打ち合わせに行ったメンバーの報告や、勉強会ではどのようなことを先生がお話したいのか、VOLとしてはどんなことを伝えてもらいたいのか・・・そんな事前準備の中「患者として、知っておきたい大切な知識だわ」という思いがどんどん膨らんできて、私はあわててお世話になっている保育園に連絡を取り、娘の一時保育の申し込みをしてしまいました。
土曜日は夫が出勤なので、家でみてもらうわけにはいかないのです。
はじめの頃は、自分のことのためにそこまで(保育料を払ってまで)するのか?という気持ちもありましたが、今では「自分のために使う時間も必要よ。折角制度があるのだから、後ろめたく思わないで使いましょう」と割り切るようになりました。

さて、勉強会では緩和医療=終末期ではない」という大原則が語られ、モルヒネへの誤解、苦痛、痛みを取り除くことはQOLだけでなく病気そのものにとってもよいこと、除痛は早めにということ、さまざまな苦痛の中でも「スピリチュアル・ペイン」の持つ難しさ(医療者以外の介入の必要性など)、日本のがん治療は外科医中心ですが、外科医のみでは追いつかない部分があるということを痛感させられました。
そして、現在ではこのあたりの分野に飛び込んでくれる若い医師が少ないということや、現状を知る医師が少ないことなど、医療者サイドの人もまだまだ勉強が必要な分野なのだな、と思いました。
VOLでは初めて扱うテーマでの勉強会でしたが、自分自身にとってもとても勉強になる時間でした。
これからも、自分が「がんと生きる」ことに携わっているのだから、自分を研鑚する機会も大切にしていこうと思いました。

5時にあわてて迎えに行くと娘は家にないめずらしいおもちゃで遊んでいました。
たまには保育園でお友達と遊ぶのもいいでしょ、と思ってしまうのです(笑)