As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

おじさんとラムネ

今日のお昼頃、交差点を歩いていた時のことです。
交差点の真ん中で60歳くらいのおじさんが、いきなり私たち一行(今日は同じ病院で出産した友達と集まっていました)に近づいてきました。
そして「いい子だね~」といいながら子供たちの手に子供向けのラムネ菓子を配り始めたのです。
おじさんが手にラムネを握らせているうちに信号が点滅を始めてしまったので、私たちは歩く速度をあげ、おじさんも「危ないな」といいながらもそれでもラムネを配るのをやめませんでした。
みんなその場では「ありがとうだね~よかったね~」と言いながら通り過ぎましたが、道を渡り終えると、さっさと逃げるようにその場を立ち去りました。
「いったい?なんなの?」と。
私がそのおじさんに遭遇したのは2度目でした。数ヶ月前にも大きな公園を突っ切ろうとした時にいきなりベンチから立ち上がってラムネを配り始めたのです。
そして、そのおじさんからラムネをもらったことのある子供は何人もいました。
そして今回は道路を渡っているうちに気がつきました。遠くから警察官が2人、じっとおじさんの姿を追っていたのを。

昔だったら、こういう人懐っこいおじさんってよく近所で見かけたかもしれません。お菓子をくれて、おもしろいお話をしてくれて、子供たちから慕われている人柄のおじさんって「ちびまる子ちゃん」の世界などにいそうな気がします。
でも今の時代・・・何回もラムネをもらっているうちに顔を覚えられてしまい、そのうちベビーカーから降りて一人で走り始めたころに物陰からひそかにおじさんが見ていたら・・・などという怖いことを考えてしまうのです。
いや、そう考えなければ危険な世の中でしょう。現に痛ましい事件がたくさん起こっているのですから。

白昼の街中で、ふっとそんなことを思ってしまったのでした。