As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

「大奥」最終回!

えっと、まず娘の水疱瘡疑惑ですが、結局ただの湿疹みたいです。まだ潜伏期間内ですから、今後も発症する可能性は残されていますが。
(今朝本人の起床があまりにも遅かったため、「病院に連れて行くの?」と心配した母にまたも来てもらうことになってしまいました)

さてさて、「大奥」~華の乱~も今日で最終回でした!
木曜日になると「今日は上様の日だ」とテンションが上がってしまう3ヶ月でした。
毎回「コワイぞ~」と騒ぎながら見ていました。いやもう誰が味方なんだか敵なんだか分からない。
いや~今回の上様もやってくれましたね。綱吉ってホントに演じる人によって賢い殿様になったりバカ殿様になったり、綱吉役といえば前回草薙くんのが印象に残っていましたが、今回の谷原章介さんもなかなかよかったです。あの頼りなさが。
側室たちもみんな個性的でよかったですね。小池栄子さんのお伝の方、あの眉毛がないのがコワイ。それで感情表現がストレートすぎるのも熱演でした。大典侍のちょっと場違いな雰囲気と妙な自信(上様が結局渡ってきてくれないのに自分がお世継ぎを産むと思い込んでいる)もおもしろかったです。染子さんは最後まで一途でかわいそうでした。側室ではないですが右衛門佐はきれいでしたね~当時のキャリアのある女性ってあんな感じなんでしょうかね。
藤原紀香さん演じる御台所、安子の産んだ長丸君を殺した真犯人で、毒薬の入った包みを燃やしている時の顔とか怖すぎだったんですが・・・いや~大奥で真に怖いのは桂昌院じゃなくて御台所だよって感じでしたが、今日の最終回、御台所はずーっと孤独だったんですね。京都から御輿入れしたのに、ずっと夫婦をやっているのに上様の心は他の側室ばっかりだったんですから。
そして、そして・・・柳沢ですよ!今回の大黒幕、やることが怖すぎます。権力を握るためなら染子さんだって手にかけてしまうんですから。今日のクライマックスは私も予想できなかった展開でしたが。

さて、今日で終わってしまった本編ですが、30日にスペシャルがありますので、そちらも見逃せません。絶対に見るぞ~!

さてさて、ドラマはフィクションです。歴史上はどうだったかというと・・・

(私がネットなどで調べたことですが)

まず、今回の主役の安子ですが、歴史上はほとんど記録にありません。
安というお手つきになった女性はいるらしいですが、出産したという記録もないそうです。ですから、ドラマでは安子は長丸という男子を産んでいますが、成長してしまうと歴史が変わってしまう!ので夭折した、しかも長丸の記録はすべて破棄された、ということになったと思います。
どちらかといえば安子よりも安子の母阿久里の方が綱吉の想い人としては有名なようです。
綱吉の実子として記録に残っているのは、お伝の方が産んだ徳松(夭折)と鶴姫のみです。
側室として記録にあるのは、お伝の方(下級武士の娘、綱吉没後出家し瑞春院と呼ばれました)、典侍(京都の公家・大納言の娘、綱吉没後は寿光院)、それから今回のドラマには登場しなかった側室として新典侍という女性がいます。
染子(柳沢吉保の側室)ですが、柳沢吉保の嫡男吉里(歴史上実在し、越前守・伊勢守などを歴任したらしい)を産んでいます。この吉里に綱吉のご落胤ではないかという噂があるのだそうです。
綱吉の正室信子は、京都の公家左大臣鷹司家の姫君です。徳川将軍の正室は、3代将軍家光以降は、皇族や身分の高い公家のお姫様が輿入れすることが多かったようです。
が、正室の産んだ子供が後を継いだというケースはありません。当時の医療事情により、流産したり夭折したりというケースもあったと思われますが、政治的な事情もあったようです。
徳川将軍の正妻となるからには、身分がそれ相応に高い女性でないと釣り合いが取れないでしょう。でもその女性が産んだ子供が将軍になってしまったら、母方の血筋に公家や皇族の身分が入ることになり、外戚として影響も大きくなってしまうのです。徳川の血筋一つで権力を持っているのに、それ以外の血筋の権力が大きくなることは避けたい。となると正室はあくまでただの「お飾り」として、実際に将軍の子供を産むのは身分の低い女性のほうが望ましい、ということになります。当時の大奥には京都の公家や上級武士の娘も勤めていましたが、身分の低い女性も女中として大勢いたわけで、将軍のお手が付いて子供を産むことができれば一躍側室として脚光を浴びるわけです。
そういう世の中だったことを考えると、大奥の話は今なおベールに包まれた世界であり、また女性の悲しさもたくさん詰まったところだったのかなと思います。