As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

美乳、ねえ・・・

東京はまた冬に戻ってしまいましたが、おかげさまで胃腸風邪はなんとか峠を越したようです☆

日舞い込んだ、ある講座のお知らせ。
それは「美乳をめざそう」というものでした。
-形の良い、授乳が終わっても垂れない、そんなおっぱいを目指すためのマッサージ法-
講師は、医師ではありませんが、医療にも携わっている方だそうです。

「美乳・・・かあ」とPCの前で思わず乾いた笑いが出てしまって。
いまさら、美乳を目指そうもないもんだよね、って。
今まさに、私は美乳になるべく「形成外科」で作ってもらっている最中だからね、って。

おっぱいマッサージ、といえば助産院や保健所で指導されるもの、というイメージがありますよね、とその講座案内には書いてありました。
そうなんですよね。「一般的?」に乳房のケアは助産師さんの分野と思われています。
そして、かつてもそうだったと思いますが、今現在でもこのようなケアを受ける際に、「乳房について『いつもと違う』と感じたら『乳腺外科』で診察を受けること」という話はほとんど出ないと思います。
この分野に関係するような本や雑誌にも、乳腺外科という言葉は皆無に近いほど出てこない。
最近は保健所などでも「乳がん検診」は以前より活発にアピールされるようになってきました。
でも、おっぱいマッサージとは別物。対象年齢も別。おばさんやおばあちゃんのためにあるのが乳がん検診だと思われちゃってるような気がしてならないのです。

これでは・・・いざという時に「乳腺外科」を知らないままになっちゃうよ、と私はずっと心の中で思いつづけています。
女性が乳房について関心を持ち、相談に行く1つの機会であるこの時期に、きちんと乳腺外科の存在についても伝えてもらいたい、「おっぱいマッサージ」で全てが解決するのではなく、それで解決しなかったら、外科の存在もあることがきちんと伝わったら、その後何かを発見した時に、出だしが適切なものになるんじゃないかな、と思うのです。

私もこれまで多くの同じ病気を体験した仲間と出会ってきました。
「授乳中のしこりだと思っていたら・・・」「妊娠中にできたしこりが実は・・・」
そういう話、何度も聞いています。実感しています。だからこそ、若い女性にこそ、これから子育てに入ろうかと思っている女性にこそ、乳がん検診や乳腺外科に関する知識もきちんと伝わって欲しいと切に願っています。
出産後の入院中に、助産師さんからアンケート用紙を渡されました。
「バース レビュー」といって自分のお産を振り返って欲しいというものでした。
表のアンケート面もそこそこに、私は裏面に「びっしり」と自分の乳がん体験と、「乳房に異常を感じたら、乳腺外科へ行って欲しい」ということをひたすら書きました。
それが、私が一番伝えられることだと思ったからです。その後の産婦人科のスタッフの方々に何かが伝わり、活かされて欲しいと思っています。

この講座では、そういう話は出るのかな?おそらく何もないのかな?
メールを見ながらそんなことを考えました。こういう講座のときに、一言触れてくれれば!と。
でも、今の私は「近所のコミュニティー」という世界で、そのことを声高に叫ぶ勇気はまだないのです。
ひょんなことでもいいから、こちらに迷い込んでくれれば、私にできる精一杯の対応はさせていただくのですが・・・

「その日はあいにく都合が悪いので出席できません」 と私は無難に返信しました。

膨らみを取り戻しつつあるとはいえ、エキスパンダー入りの乳房をさらす気分にはまだなれないので。