As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

帰ってきました

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3泊4日の日程を終えて愛媛から帰ってきました。
向こうのほうが桜がもっと咲いてるかと思ったら、東京の方がピークを過ぎていました。
夫の実家近くの桜はまだそれほどでもなく、松山城のお堀の桜がちょうど満開になったところでした。

日曜日の2日に、夫の実家に兄弟とその家族全員が集まり、ひなまつりのお祝いをしました。
上京してきたのは夫の兄弟の中では長男である夫だけで、弟たちは愛媛で就職しました。
「なんで4月にひなまつりなの?」と思われる方も多いかと思いますが、実はこちらでは「月遅れ」の4月にひなまつりをするのが慣例となっていて、最近ではもちろん3月3日にやるところもありますが、多くの家庭では4月3日までおひなさまを飾っているそうです。
義父母にとって子供は夫を含めた3兄弟ですが、孫にあたるのは義弟夫婦の娘とうちの娘という女の子ばかりになります。だからおひな祭りをするなんて、本当にここ数年のことなのです。

今となって書けることですが、娘にとっては「従姉のお姉ちゃん」になるこの姪っ子が生まれたとき、私の心の中はぐちゃぐちゃな状態でした。治療のこと、仕事のことももちろんありますが、「私は病気になったばっかりに夫のことも義父母のことも喜ばすことができないダメな人間なんだ。義父母は何も言わないけど心の中では「息子はあんな病気のお嫁さんをもらったばっかりに不幸になってしまった」と思っているに違いない。きっと私は「この家には不要なお嫁さん」に違いない、と自分をどんどん追い詰めていました。手術を受けたことそれ以上に、自分の心を一番苦しめていたことでした。
私はこのことで初めて精神科の医師を尋ね、また「ひまわりクリニック」にも助けを求めたことがあります。その時のことを「自分の心が苦しい時には」といったニュアンスで書いてありますので探してみてください。でも当時HP用にその文章を起こしながらも、具体的なことを書く勇気は私にはなかったのです。
そういう時期を経て、私の心の中に姪を受け入れることができた時、彼女は2歳半になっていました。そしてその間の私を家族は責めることなくただ遠くから見守ってくれたように思います。
だから、私はそういう家族に感謝する気持ちを表現するうまい言葉がみつからないのですが…
これからは帰省した時にせいいっぱい姪にも愛情を注いでいきたいと思っています。

これまで私が帰省する一番の目的は「術後の検診」でした。本館にも再三にわたって、執刀医である「おふとりさま」のことを書いてきました。
でも、昨年暮れ近くに私たちは自らの意思で再建手術を受けました。このことは「これからは自分たちの身体については自分たちで責任を持つ」ということです。だから、もう今後はよほどのことがない限り、義父の関係していた病院である、手術を受けた松山の病院に行くことはないでしょう(少なくとも私たちから「受診したい」ということはありません)、これからは東京のK先生を名実ともに主治医として乳腺外科の診察をうけることになります。
おふとりさまにもう会えなくなったらそりゃあ寂しいです。再建した胸を見てもらうこともなくなってしまうとしたら。でも「春は出会いと別れの季節」ですから。こうなることも予期して、私は去年夏におふとりさまにお会いした時に、娘を抱いてもらって記念写真を撮り、今でも写真立てに入れて飾ってあるのです。

さて、来週はK先生の定期検診です。毎度のことですが、無事に終わりますように!
そして、クリニックのお茶会では「一六タルト」をお茶うけに楽しい時間をすごしましょうね♪