As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

新しいスタートです

昨日は、以前から考えていたプランを実行に移す日でした。
これから約7ヶ月、資格をとるための学校に通うことになります。

産業カウンセラー」養成講座のスタートです。


会社を辞めた後、「今後の自分はどんなことをしたいのか」ということをずっと考えてきました。
休日にはVOL-Netのスタッフとなったり、通っているクリニックでお茶会をやったり、時々メールをいただいたりする中で、がん経験者としての話をすることもたびたびありました。
でも「ただやみくもに自分の話をしているだけでよいのか?」ということを自問することも多くなっていったのです。
自分が一番辛かった時、誰かに話を聴いてもらうことで楽になりたかった、そして本当に楽になれた。だから自分も「聴く」ということがきちんとできるようになりたい。独りよがりではなく、本格的にそういうことを勉強してみたい-
そういう気持ちがだんだん起こってくる中で知ったのが「エッセイストで元NHKアナウンサーの絵門ゆう子さんは『産業カウンセラー』である」ということでした。これまでに心理学を全く勉強したことのない素人の私でも受講することができ、かつては労働大臣の認定のあった資格をとることができる(現在は規制緩和のため、協会認定資格となっています)…ここでならカウンセリングに関する系統だった勉強をすることができるだろうと思ったのです。
私自身はこれまで企業の人事や人材育成などに関わった経験はなく、資格を取得してもすぐにそれが再就職や仕事に役に立つとは考えていません。でも、再就職することがあったとき、以前の会社では「モノ」を相手に仕事をしていましたが、今度は「ヒト」を相手に向き合っていくような仕事がしたい、また仕事以外の活動の場面でも勉強したことがなんらかの役に立てばいい、それがこの講座を受講したいという気持ちを固めさせたのだと思います。そして、夫の休みの曜日と講座日程が合う木曜日の講座を受講することが決まり、今日は開校式の後でさっそくグループに分かれて実習を行いました。

今日の実習は、以前に受けたコーチンセミナーでやったことと同じようなものもありました。でも、メンバーが変わることによって、自分の中に起きる「気づき」も違ってくることに新たに気づいたのです。そして、コーチングの時のように、新たな気づきについて家庭の中でもきちんと実施に移していこうと改めて思いました。
春は出会いの季節、これから7ヶ月間の実習を昨日新しく出会った13人のメンバーで共有していきます。年齢もバックグラウンドもさまざまなところから集まったこのメンバーで、これからどんなクラスを作っていくのかそれもとても楽しみです。

そして、
昨日の朝まさに出かけようとしたその時、私は絵門さんが旅立たれたことを知りました。
同じ病気を経験した人がひとり、またひとりと遠くに旅立っていく知らせを聞くにつれ、心の中に起こるやりきれなさはたまりません。そして、何か運命的なものを感じずにはいられません。
絵門さんが残していかれたこと、それはこちらの世界に今生きている私たちがしっかり心の中に留めて、伝えていかなくては、私たちはしっかりと今を生きることが一番大切なのですよね。

絵門さん、たくさんのメッセージと笑顔をありがとう。どうかゆっくり休んでください。
ご冥福をお祈りいたします。