As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

エキスパンダー水入れ3回目

 東京の大雨はひとまず去りましたが、みなさまお住まいのところは大丈夫でしたでしょうか?
今日はエキスパンダーへの3回目の生食水注入に行ってきました。
クリニックの院長先生は学会で不在とのことで、生食水の注入の場合、特に不都合がなければ診察もなく、看護師さんによる処置のみとなります。
 今日はさらに80mlの水を追加しました。だんだん胸は大きくなってきて「そろそろ健側にパッドを入れないと不釣合いになる」という状態になってきました。先に手術をされている方に話を聞くと「これでもかというほどに水をいれるよ」ということなので・・・それぐらいしないと十分に皮膚が伸びず、半永久的に使えるシリコンに入れ替えたときに不具合が生じてしまうそうです。
 水を入れた直後の胸はパンパンになって多少圧迫された感じがするのですが、次の処置までにはほどよく皮膚も柔らかくなって伸びているそうです。
 シリコンへの入れ替え手術は、11月に内定したので、これからもある程度のペースを保って水を入れ続けていくそうです。今日の処置でトータル380mlの水が入っていますが、エキスパンダーには最大で750mlまで入るらしいとかで(そんなに大きくしないでいいよー!)次回の注入は6月となり、ちょっと間隔があきます。

 手術からこれまでは「パッドを入れるわずらわしさがなくなったわ~」と思っていましたが、これからはしばらくの間パッドが欠かせなくなりそうです。といっても乳がん発病以前に使っていた「ちょっとだけ。ボリュームアップ」のパッドが必要なので、とりあえず家の中を探して見ます。「この夏限定の巨乳?!」に向けていいのを買ってもいいかもしれませんね。でもヌーブラまではいらないかな・・・

 処置はあっけなく終わってしまいましたが、娘を迎えにいくのに時間があるので品川プリンスホテル エグゼクティブタワー」にある「Yahoo Cafe」に来てしまいました。ここからブログ更新です。
お店をのぞくとついつい買いたくなるものもありますが・・・それより体型をなんとかして今ある服をきちんと着られるようになりなさい」と誰かにいわれてしまいそうな気がします。

 そういえば、私はなぜ再建をしたいと思ったのかー
5年半前の手術のときに「いずれ再建と言う方法があるから全摘しましょう」という医師の言葉から、私の頭の中にしっかり住み着いて離れなかったのが再建でした。「再建が終わらないと、治療が完結したことにはならない」という観念にとらわれていたような気がします。
もちろん、再建という方法はとらない人も多いし、再建をすることこそがよいとはまったく思っていません。さまざまな治療法と同じように「患者側が選べる」方法だと思っています(おそらく、その自由度はかなり高いと思いますが)。
 再建の方法、時期については私もいろいろ迷ったし、周りにもさまざまな意見がありました。夫との間で意見が合わなかったこともありました。しかしいろいろここまで周りを巻き込んでしまいつつも、「娘の授乳が終わったら、ものごごろがつくまでに」ということでスタートした再建でした。
正直、同意を得られなかった人もいましたが、そこは自分たちの意見をしっかり伝えて踏み切りました。
これから娘が大きくなったとき、母親の乳房のことで困ることがあるかもしれない、また一緒にお風呂に入ったりなど、困惑する場面があるかもしれない・・・そのことも大きい原因でしたが、それだけではなく「自分にとっても」再建は必要でした。
実際、手術に踏み切ってからの自分は、心の中で自信がすごくついたように思います。
胸がある、なしに関係ないじゃないかと思われることかもしれません。これまでのようにパッドを入れていれば外からは分からないのだし・・・でも自分の中で「失ったものを取り戻しつつある」という感覚は、自信につながっているような気がします。再建のもたらすメンタル的な作用を感じているのです。
娘が大きくなったとき、再建されているからといって、母親の病気のことを話さないことはないと思います。もちろん、話す時期や話し方についてはきちんと考えますが。でも同時に「こうやって取り戻すこともできるんだよ」ということも伝えていけるのだろうと感じています。

 なんだかいろいろ書いてしまいましたが、「再建を勧める」ためにこの文を書いたのではありません。あくまで私が再建を通じて個人的に感じたことですのでー