VOL-Net聴き合いの会

今日は文京シビックセンターにて「VOL-Net聴き合いの会」でした。
参加された方は24人、スタッフは6人でした。
スタッフの手術からの年数は5年を超える人が多くなりました。以前は「手術からどのくらいたった」ということが自己紹介の中でも主に語られていましたが、ここ数年は術前化学療法がめざましく進歩し、術前治療中の方も多くいらっしゃるようになりました。お話を伺っていると、乳がんの治療は本当に日進月歩で変化、いや進化しているのだと実感します。

私も聴き合いの会ではスタッフとしてファシリテーターをさせていただくのですが、参加された方が「来てよかった」「病気のことを話すことができてよかった」という気持ちになって帰途についていただけるか、自信がないままに毎回やっています。術後間もなかったころの私は「私の話を聴いて、聴いて」ということばかりを求めて話を聴いてくれる人を探していました。そして「私は話す。それを聴いてもらう」という経験は自分の不安や気持ちを整理して、ひとつのぐるぐる思考から抜け出す手がかりとなっていました。そういう自分の思いからも「そして参加された方みんなが自分のペースで思いを出せるように」「お互いに聴き合えるように」と思うのですが、聴くというのは自分よがりで話すことよりもずっと難しいのですね。これを自然にできたらいいなあと思うのですが、まだまだ修行中の身なのであります。

そして、聴き合いの会でお話をしていると、参加されたみなさまの経験、そして自分自身の経験、いろいろな思いが混ざり合って、「今できること、やっていること、やりたいことを自信を持ってやっていこう」という元気が沸いてくるのです。だから私にとってははＶＯＬの原点ともいえるような聴き合いの会が発足当時から、そして今でも一番好きな場なのです。

今度の会は６月に同じ文京シビックセンターにて平日午前中に行う予定です。
話をしたい方、聴いてみたい方、ぜひお気軽にいらしてくださいね。
私も楽しみにしています☆