As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

雨の日曜日、人の暖かさ

今日は一日雨がやむことがなく-完全に「引きこもり」の日曜日になってしまいました。
夫は昼間部活の練習試合に行っていたのですが、帰ってきた後娘を連れて郊外の大きなショッピングセンターに出かけました。このショッピングセンターの中には屋内遊具もあるし、雨で一日身体を動かして遊んでいなかった娘に運動させるにはいいところです。私はその間家で夕食を作ったりお風呂の掃除をしていました。

夕食も食べ終わって、そろそろお風呂か・・・と思っていたとき電話が鳴りました。
夫は「アイツからだろう・・・」とかけてきた人に思い当たりがあるように受話器を取りましたが、
「ええ、はい。防災センターの・・・」という受け答えから、かけてきた相手は意外な人だったようです。そしてまもなく、

「え。財布ですか?!財布をそのまま落としてあったんですか?それが防災センターに?」
「はい、そうです。定期券も免許証もクレジットカードも全部入っていて。それで、現金は1万5千円くらいだったんですが・・・ああ、では抜き取られてはいないんですね。分かりました。定期がないと明日困りますから今から取りにうかがいます。まだお店開いていますか?」

どうやら夫は財布を落としてきたらしく、この電話まで全く気がついていなかったようです。
かけてきたのは、ショッピングセンターの防災センターの方でした。慌ててバッグをみましたが、確かに財布は入っていません。

「なんということだ・・・」と言いながら慌てて夫はもう一度お店に戻りました。
1時間くらいで夫は戻ってきました。財布は駐車場に落ちていたそうです。財布を防災センターに届けてくれたのは、サトウさんという若者だったそうです。防災センターの人は、免許証に書いてある住所から自宅の電話番号を調べてくれたそうです。定期券もクレジットカードも入ったままだから、できるだけ早く本人に返してあげたい、と。

よく財布を落としてしまった場合、まずクレジットの機能を止めないと、大変なことになってしまいます。それにまず現金は抜き取られてしまうと思ったほうがよい。でも夫の財布は無傷のまま戻ってきました。
世の中、まだまだ捨てたものじゃないですよね。こんな身近にまだ人の暖かさが残っているのですから。
防災センターの人は、財布を届けてくださったサトウさんの電話番号を控えてあったので、夫はすぐにお礼の電話をしました。ご本人はまだ帰宅していなかったそうですが、感謝の気持ちはきっと伝わっていると思います。
1日中雨でどんよりした日曜と思っていましたが、なんだかあったかい気持ちで終われそうです。