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「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

わらびもち

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なんだか連日食べ物の事ばかり書いていますが、今のちょっとしたマイブームは「わらびもち」です。
わらびもちって、もともと発祥が関西なのでしょうか?私もここ数年まであまり目に留めることがありませんでした。どちらかというと「くずもち」派だったんです。舟和や船橋屋のくずもちなど、とっておきのおやつでした。

私が人生で初めてわらびもちに出会ったのは(って大げさな表現ですが)確か曾祖母の葬儀の時です。
私の曾祖母は、中学3年まで元気だったのですよ。でも、私が高校受験を終えた翌日に88歳で亡くなりました。それまで元気だったのに、2週間ほど前に風邪をこじらせて寝込んでしまってからあっという間でした。私が学校から帰るとそのことを母から聞かされ、制服のままで祖父の家に行ったのです。
眠っているままの曾祖母と対面し、ひとしきり涙を流した後、親類の伯母さんの1人が、「お腹もすいてるでしょう。これ食べなさい」と差し出してくれたのがわらびもちだったのです。
くずもちを透明にしたような形、くずもちには黒蜜もかかっているのにこれにはきなこしかかかっていない、くずもちより弾力のあるぷるるんとした食感-かみ締めるとほんのり甘かったわらびもちの印象を覚えています。

とはいえそれ以来、特にわらびもちを探して歩くようなこともなかったのですが(たまにコンビニにおいてあるのは知っていましたが)、昨年「吉野のくずもち」というのをいただいて、これが「わらびもちにそっくり」だったことから「またわらびもちが食べたい」という衝動が起こってしまったのです。
「吉野のくずもち」は、関西で作られたもので、吉野のくず粉100%で作ったものですから、わらびもちと同じ作り方なんです(ちなみにわらびもちはでんぷんとわらび粉からできている)。関西で「くずもち」といえばくず粉で作られた「わらびもちの高級版」になります。
でも、コンビニで売っているわらびもちはなんだか違うんですよ。

そして今年の夏出会ったのが「神戸 ふく味庵のわらびもち」やや黄色身をおびた透明のわらびもちは、ほのかな甘さの中にもしっかりした味わいがあります。
さらに、私のブームに火をつけたのが「手作りわらびもち」
自然食品の店で見つけた「わらびもちの粉」がきっかけでした。砂糖と水を加えてよく溶かしてから火にかけます。沸騰するといきなり透明っぽくなって急にドロリとしてきますので、そこから懇親の力をこめて練っていきます。10分ほど練ったら型に入れて冷やすのです。きなこをかけていただきます。
自分で作ったわらびもちは、手作りならではの食感と歯ごたえがいいのですが、やはり「火にかけて懇親の力で練る」のはパワーのいる仕事です。そこでもうちょっと楽に作れないかと思って発見したのが、「かんてんぱぱ わらびもちの素」なんと電子レンジでできてしまうのです。味もそこそこ本格派。これにはきな粉の他に黒蜜もついていましたが、黒蜜をかけるのも美味しいです。
今年の夏、まだまだわらびもちブームは続きそう。アイスクリームに比べたら脂肪分も少ないだろうし、和のお菓子の方がヘルシーですよ。きっと。
写真は「かんてんぱぱのわらびもちの素で作ったわらびもち」です。