As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

「お義母さん、あなたのそれがストレスです」

最近読んだ本から。
この本、生協のカタログに載ってたんですよ。
で、私は注文を図書館にしたというわけ。

?H5>「お義母さん、あなたのそれがストレスです」 PSRストレス医学研究所 花岡啓子&嫁ライターズ河出書房新社より  著者は心療内科医です。

前半は「嫁ライターズ」による嫁姑バトル劇でして、「こたえてちょーだい」を髣髴とさせるものです。
ここまでだと、これまでにもありがちな本なのですが、そこから先が一歩踏み込んでいます。

核家族化が進み、『家』という概念が変化するに連れて、嫁姑関係も変わりつつあります。昔に比べると、嫁と姑が直接ぶつかる場面は減っているかもしれません。しかし、大家族のシステムが消滅することによって、この問題は一人一人のメンタルの問題、個人が自分の心の問題として解決しなければならなくなってきました
実際、著者の心療内科を訪れる女性にはは嫁姑問題が引き金となったケースが増えているようです。

そこで、本の後半では「交流分析」の手法を用いて衝突する心の構造を解き明かし、ストレスを減らす言い方を考えていきます。自分はどのようなタイプであるのか「エゴグラム」で解き明かすのです。
交流分析では、人の心の中には「3つの私」がいるそうです。
人を上の目線から見る親=P →さらに 批判的な親=CP と 保護的な親=NP に分けられます。
冷静で対等なおとな=A
こども=C        →さらに 自由なこども=FC と 順応したこども=AC に分かれます。
自分のキャラはどれに近いのか、そして姑や夫はどれに当てはまるのか、そういうことを分析しながら、「ストレスのたまらない会話」の仕方を探していくというわけです。

それでもストレスがたまったら、思い切って簡単にできるストレス解消法を。
泥沼にはまらないためには、相手に「やめてもらうこと」を要求するよりも、自分が「いい嫁」の役割から降りてしまうことが大切だそうです(現実には「降りられない」という考えに縛られてしまっていつまでも抜けられないパターンが多いように思います)。
一番身近な難しい人間関係をベースに、交流分析という心理療法の1つを用いて解き明かす、心理学の本として興味深く読んでしまいました。

さて、私もこの本をベースにもうすぐ帰る夫の実家では義母との会話を楽しみましょう♪
(って、お義母さんはこの本に出てくるような姑さんではないので-ごめんなさーい!)