As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

手術に関するニュース

今日は朝から雨脚が激しいです。気温もすっかり逆戻り、なので引きこもっています。

さて、昨日は手術に関するニュースがいくつかありました。
1つは王監督胃がんの摘出手術」
王監督が休養、胃の腫瘍を摘出と聞いたときから、「おそらく胃がんだろう」とは思っていました。
WBCで日本を世界一に導き、休むまもなくプロ野球開幕でしたから、体を酷使する中ずいぶんお疲れもたまっていたのだろうと思います。
昨日のニュースを聞いて、同じがんでも、胃と乳房ではずいぶん違うことも多いんだなあ、とつくづく感じました。胃の全摘手術ということでしたが、内視鏡を使う「腹腔鏡手術」ということで、傷口も小さく術後の回復も早いそうです。そんなに小さな傷で胃を取り出せるのか?と思うのですが、胃はぐにゃりと曲がるので傷のところへ持ってきて引っ張り出すことができるとか。
10日ほどで退院の見込みとのことで、まずは一山超えてホッと安堵です。でも、すぐにでも動いてしまいそうな監督ですから、じっくり病気とお付き合いして、まずは体力もしっかり戻してくださいね。選手も、ファンも監督の満を持した復帰を期待していますから!

それから驚いたのが紀子さま帝王切開への見通し」
私くらいの年齢の女性では「もっとも受ける頻度が高い手術」の1つになるのが帝王切開だと思います。私の友人にも経験者は多いです。
帝王切開する原因となる部分前置胎盤は、私自身が妊娠中に言われていたことがあり(5ヶ月の時)、このまま胎盤が持ち上がらなかったらそのことも考えて置いてくださいと言われていました。結果的に胎盤が子宮底まで持ち上がったので普通分娩になりましたが、前置胎盤って決してまれに起こるケースではないんですよね。8ヶ月までその位置に胎盤があると、万全を期して帝王切開にするケースが多いようです。

帝王切開」というと、「いいわね、陣痛の痛みを知らないですむんだから」などという誤解が生む言葉が今でも多くの母親の心に突き刺さってきます。そんなエピソードは巷でも聞くのですが、単純に身体への浸襲度を考えると、「内臓に触れない」乳がんの手術よりよほど帝王切開のほうがダメージが大きいといえます。そう、術後が大変なのです。普通のお腹の手術と同じなのですから。術後翌日くらいまでは絶食ですし、お腹を切っているのだから痛みを感じなくなるまでには時間がかなりかかります。
今の手術の技術は非常に向上していますから、手術自体の危険性は少ないといえますが、やはりそれでも手術に臨むわけですから、紀子さまのご無事な出産をお祈りしたいと思います。

ちなみに「帝王切開」の「帝王」は誰かというと、古代ローマの「Julius Caesar(ユリウス・カエサルジュリアス・シーザー)」のことです。シーザーは母親のお腹を切って産まれてきたという伝説があるそうです(実際あの時代にその手術は不可能だと思うけど)。またラテン語帝王切開を表す「sectio caesarea」をドイツ語に訳す際に、「caesarea(=切る)」を「Caesar(=シーザー)」のことと勘違いして誤訳してしまったという説があり、どうやらこちらのほうが信憑性が高いそうです。日本では文字通りに「帝王」と翻訳してしまいました。ドクターの間では、医療用語として「カイザー」と言っているそうです。
それにしても、産まれてくるお子様が男の子で、皇位継承者となれば、本当に「帝王切開で『帝王』が産まれてきた」となってしまうのですね。