As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

他流試合

今日は、養成講座の中でも目玉の1つである「交流面接」でした。
いつものクラスをシャッフルして、他クラスのメンバーや先生のもとで1日実習します。この実習は以前から楽しみにしていました。
やはり普段のクラスとは違って、まるで4月のころのように緊張してしまいました。午前中にカウンセラー役をしたときには、ガチガチになっていたような気がします。でも、普段慣れているメンバーとは異なる中で話を聴いたりしたりするのは、すごくよい刺激になったように思います。

私は実習に臨むときにはこれまでの実習でのフィードバックも踏まえて、「相手の感情にフォーカスを当てる」ことを心がけ、相手の言葉から語調が強いものや感情がこめられているものなどキーワード的に響くものを応答する、適宜要約を入れて話の流れを整理することを意識しているのですが、そのことが他クラスのメンバーにも比較的受け入れられ、よい方向へのフィードバックをいただけたことは大変プラスになりました。もちろんこの結果に天狗にならずに今後も1回1回の実習を(気がつけば、あと2ヶ月で講座は終了なのですから)大切にしていきたいと思います。

今日のクラスの中で印象に残った先生のコメントをいくつかあげてみます。

・カウンセリングとは、解決することではなく、理解すること。
・応答に際して、自分での言い換えはクライエントとの間に「ずれ」を生むことがあるので、「私はこのように解釈しましたが」と付け加えるとよい。
・カウンセリングは、傾聴の部分と応答の部分から成り立つ。応答部分こそが「分かってもらった」とクライエントに思ってもらう場所である。
・カウンセラーは「気持ち」を理解するのは何よりも大切だが、「事柄をきちんと理解できてない」と本当の気持ちを理解できず、ずれが大きくなる。特に事柄が「ユニークなこと」(良い、悪いではなく世間一般常識から外れている時など)の場合にはきちんとした事柄確認が大切。
・カウンセラーは疑問が浮かんだときには、質問を恐れないで。100%「分かりました」と納得してしまわないで。でもその中に「自分の価値判断」を当てはめてはいけない。「無色で聴く」こと。
・良いのか悪いのか、というのは「○○療法としては」ではなく、「目の前のクライエントにとって良いのか悪いのか」ということで決まる。

などなどです。普段とは違った切り口からの見方もあり、先生方は勉強、研鑽を続ける中で「その人なりのスタイル」を身につけていらっしゃいます。私自身が自分のスタイルを身につけるのは当分先のことなのでしょうけれど。

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最後に、あれほど悩ませた逐語記録のレポートは無事に仕上がったのですが、今日提出にあたり、私は大ポカをしてしまいました。
「録音したカセットテープも一緒に提出すること」とあれほど言われていたのに、

デッキの中にテープを忘れてきた

のです!明日にでもテープを郵送で協会に送らないと・・・ああ、マヌケだ。