As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

目黒寄生虫館

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あらかじめ忠告しておきますが、今日の記事は「グロテスクで気持ち悪いもの」を含んでいますので、そういうものが苦手な方は読むのをお控えください。

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雨が降ったりやんだりと変わりやすい天気なので、娘や友人と遊びに行く計画は急遽延期に。
一方夫はかねてから行きたいところがあったので、それに便乗して出かけることにしました。

行き先は、目黒寄生虫館


世界にただ一つ、寄生虫の博物館です。
展示室は2つほどのこぢんまりした博物館、入場は無料です。
歴史は割と古く、かつてほとんど入場する人がいなかったのに、ある時マスコミで紹介され、「ちょっと変わったデートスポット」として脚光を浴びたこともありました。

夫は生物を教えていますから、ここに行くと言い出した時、私は「まだ行ったことなかったの?」と思わず言ってしまいました。
「んじゃ私もついてく。だってまだ行ったことないから」
まあ~これもたまたま2人とも生物を勉強していたからできることかもしれないですね(笑)。

寄生虫館は、予想に反して小学生ばかりでした。どうやら夏休みの自由研究のようです。
寄生虫の種類や生活史(一生の流れ)、どんな生き物に寄生するのか、人間に寄生する寄生虫にはどんな種類があり、寄生するとどんな病をもたらすのか-
なかなか興味深いパネルが並んでいますが、さすがに数々の寄生虫がホルマリン漬けになっている標本の陳列には圧倒されました。
イルカの腸にギッシリと巣くった寄生虫の群れーなんだか書いてるだけでぞわぞわしてきました。
小学生のころ毎年検査があった「ぎょう虫」は、肛門に卵を産み付けるためにかゆくなったり集中力がなくなったりしますが、それほど大きな被害をもたらすものではないそうです。
(写真は展示されていたなつかしのぎょう虫検査アイテム「ピンテープ」です。ちなみに夫は小学生時代、クラスでただ1人ぎょう虫検査で陽性になったことがあるらしい)
マス寿司などから感染する「サナダムシ」は人間の腸の中で8メートルにも成長しますが!これも飼っていたからとて大きな被害がなく、簡単に駆除できます。
反対にキツネを介して感染するエキノコックスは、今でも北海道では深刻な問題です。サバやイカのお刺身から感染するアニサキスの患者も年間1000人以上だそうです。

でも、長さ8メートルのサナダムシの標本を見た娘が、

「ちゅるちゅる、ちゅるちゅる!」(麺類の意味)
と言ったのには一番参りました…しばらくうどんが食べられないではないか(ここまで読んでくださった方、ゴメンナサイ)。

そうそう、この博物館にも「ミュージアムショップ」があるのですが、各種寄生虫の絵はがきやサナダムシのTシャツなど売っていました。サナダムシデザインの「ランチケース」(お弁当を入れる袋)もあったのですが、たとえ冗談でもこれにお弁当を入れて持って行ったらドン引きされること間違いないでしょう。