As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

DVD学習

今日は養成講座・実習。
午前中はDVD試聴学習でした。
気弱な青年が「今の会社を辞めたい」と相談室に訪れてから、10回のカウンセリングを通じて自分の問題と向き合い、解決していくストーリーです。

最初は今の職場における悩みから始まりましたが、回を重ねるにつれて家族との関係、幼少時代からの回想を通じて、彼は自分が、相手にノーと言えないことに気づいていきます。周りの人の期待に沿わなければと、自分の意志とは関係なく努力をしなければならない自分がいる。それが苦闘の始まりで、でも相手に嫌だ、ノーと言うことで相手を傷つけるのが怖い、相手に見放されるのが怖い、嫌われたくないー

彼は自分の問題に気が付き、変わりたい自分にも気づきます。「できることは何だろう?」そして彼は両親にノーを言い、また自立することを決意します。
決めたものの、実行することで両親を傷つけているのでは、謝罪してしまいたいという葛藤や苦痛がつきまといます。しかし、彼はまた変わりたい自分にも気づいています。

そして最終回、彼が両親との関係や職場での悩みにどのように結論を見いだしたのかはここには書きません。

このDVD、私は引き込まれるように見入ってしまいました。主人公の青年は、まさしく私そのものの姿だったのです。
ノーと言えない、相手の思いに沿わないと嫌われるのではないか、見放されるのではないかという恐怖。自分の軸が持てていないから、自分のためにというより相手のために努力してしまう。
じゃあ、勝手な希望を私に押し付けた両親や周囲の人間が悪いの?
いえいえ、やはり自分に一番の原因があるのです(周りの人が全く悪くないとは言いませんが)。
自分がしっかり立てていないから、周りは余計にしっかりして欲しくて、いろんなことを言うんですよね。頼りなく見えるから言ってしまう、それにノーと言えずに相手の顔色を伺ってしまう、悪い方法へのサイクルが繰り返され、心の中に積もっていきます。
DVDの主人公はそんな自分をさかのぼり、当時の辛かった気持ちをすべてわかってもらえたことで、自分の問題に気づき、解決に向けての目標設定をすることができたのです。
そして、過去も含めて辛かった気持ちを全て吐き出し、理解してもらう場としてカウンセリングの果たす役割は大きいと思います。普通の日常会話でこのような気持ちを訴えたとしても、「何今さら言ってるの?」と冷めた反応をされるのがオチです。余計にマイナスエネルギーがはたらきますから。

私、何でも病気に結びつけるのはどうかと思いますが、自分の性格が病気に関連していると思うことが多いです。主人公の青年みたいに、子供のころから積み重なってきたこと、相手に合わせて自分にストレスがあった方がまだいいよ、という考え方が知らず知らずのうちに自分を細胞レベルで傷つけていたんじゃないかな、と。
もちろん自分を傷つけるものから逃避し、ストレスを少なくすることは大切です。でも、ある期間を経て、ストレスとなることに対する自分自身の問題と向かいあう時期が来るのではーもう数年前、精神科医が私に「いつかは君自身が解決しなくちゃいけないことは分かるよね」と言ったことを思い出します。

そんなことをえらそうにブログに書いていますが、相手の意に沿いたいばかりという私の行動はなかなか変わることができず、クライエント役の時に話す話題になっているんですけどね。

講座を終えて自宅に戻ると外はもう暗いです。8月も今日で終わり、秋がそこまで来ています。
養成講座も残すところ5回、最後まで努力を惜しまずに進みたいと思います。