As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

秋刀魚

9月です。
秋です。食べ物の美味しい季節-

昨日のランチタイム、講座の男性陣から「さんまのお店」があると聞きかじりました。
「小さいお店だから、クラスみんなで入るのは無理だよ。まあ、僕たちは行ったことあるから君たちに譲ってもいいけどね。」
正確にはこんな言い方ではなかったですが、まあちょっともったいぶった感じで教えてくれたのです。
そしてついていくままに建物を出て水天宮の角を曲がるとビルの階段を2階に上がったところに小さな居酒屋がありました。
「ふるさとの味 蛍」と書いてあります。こじんまりとしたカウンター中心のお店です。中はランチタイムに来たサラリーマンたちでいっぱいです。私たちはお店奥のテーブル席に案内してくださいました。
ランチメニューは、焼き魚定食を中心に、お魚料理ばかり数品。日替わりランチはさば味噌煮で、ちょっと迷ったけど「さんまの焼き魚定食」をオーダーしました。オーダーしてから焼き始めるみたいで、しばし待ちます。すると-
さんまが丸ごと1匹塩焼きになったのが細長いお皿で出てきました。

「わあ」思わず感動の声があがります。


普段家で食べるのより大ぶりのさんま、皮は焦げすぎず香ばしい焼き色をしていて、つやつやと光っています。
冷凍さんまではなく、今年水揚げされたばかりのもの。食べる前から、ぷりぷりに身がのっているのが分かります。
まさに「遠火の強火」で焼いた香ばしい旬のさんまの焼きあがった匂いがふわっと広がります。
そこまで香ばしく焼けているのに、お店の中に煙は充満しません。別室か、よほど強力換気扇のもとで焼いているのでしょうか。
まるごと一匹の形で焼いているから、お皿が長い。家の魚焼きグリルにはさんま1匹ままは入りませんから、真中で切断してからグリルへ入れています。だから剥き出しになったさんまのはらわたが焼けた焦げ臭さもちょっと残ってしまうのです。
さんまに添えられたくし型のレモンと、たっぷりの大根おろし。小鉢に入った高野豆腐の煮付けにごはん、味噌汁、香の物。
手早くさんまにレモンを絞り、大根おろしに醤油を少したらして、まだグリルから出したての熱いさんまをほおばります。
はふはふ・・・美味しい。そのままでも、大根おろしと絡めても美味しさが引き立ちます。
薄味のだしで煮付けた高野豆腐に、合わせ味噌のお味噌汁、ごはんはお米が1粒1粒つやつやしています。

ああ、日本人でよかった。


しみじみ思える瞬間ですね。

さて、今日は生協に頼んでおいたさんまが届きました。我が家では今年初の生さんま。すだちも来てます。
昨日にはおよばないと思うけど、家のグリルで焼きますね。