As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

ポイントは誰のものか?

 パンパースのおむつやおしりふきのパッケージについているポイントを集めて送ると景品がもらえる「パンパと一緒にステップアップキャンペーン」はずいぶん長いこと続いていたそうですが、今日2006年9月30日の消印有効をもって終了します。毎年10月になると景品が新しいものに変わっていたので、今年も「新しいDVD出ないかな」と楽しみにしていたのですが、キャンペーンそのものがなくなってしまい、締め切りを過ぎたポイントは全部無効になってしまうというので、家に残っていたポイントをかき集めて送りました。

これまでもパンパのパペット人形とDVDをもらってきたのですが、今回はパンパの絵がついているおもちゃにしました。娘はパンパのDVDは結構気に入っていてよく見ています。
でも、P&Gの社のパンパースは世界各地で製品がありますが、ゾウのキャラクターが出ているのはどうやら日本だけのようです。

パンパースのマークを切り取りながら、あることを思い出しました。
(ここから先は動物実験などが苦手な人は読まないでいただければと思います)
私が勤めていた製薬会社の実験室で、あるときいきなり大量のパンパースが持ち込まれてきたのです。実は、動物を用いた実験に際し、実験内容によっては血液が必要になるわけですが、それらの実験終了後に産業廃棄物として処理するにあたって、より感染性を少なくし安全に廃棄するために、「動物の血液をはじめ体液等は紙おむつに吸収させてから他の廃棄物とは別にして処理する」ということになりました。そしてパンパースが選ばれたわけです。
薬品のビンが戸棚に並ぶ実験室の片隅に、パンパースが山と積まれた光景は、初めはちょっと違和感がありました。また、そのうち動物を拭いたりするのにもおしりふきが使われるようになりました。

(ここから先の表現はまた大丈夫かと思います)
そのうち・・・「パンパースのポイントが欲しい」と言い出す社員が出てきたのです。
該当する年齢の子供がいる家庭にとっては、このポイントは非常に重要なんですよね。
家庭以上に大量の紙おむつが使われていくわけですからポイントもどんどん出るわけで。
その時に、「このポイントは会社の所有物か、オムツを使った個人の所有物か」という熱い?!議論になったのです。

海外出張に行った時のマイルを個人もちにしていいか?という論議を聞いたことがあります。
国内ならともかく、頻繁に海外出張をしているとかなりマイルがたまります。出張する本人が飛行機に乗る時に空港でマイレージカードを器械に入れてしまえばその人にポイントがついてしまいますよね。で、それでたまったマイルで特典航空券にしてしまえるのです。でも、そもそもの元となった飛行機のチケット代は会社から出ているのですから、本来特典にあずかれるのは会社なわけで・・・さて、どうする?!
これについてはまだいろいろ議論が出ているでしょう。会計検査院法務省は出張した時のマイルを個人名義にすることは禁じられているそうです。
でも、私が勤めていた会社ではみんなマイルは個人もちにしちゃったんじゃないかなあ。私も一度だけ国内出張で飛行機に乗った時にマイルを自分のものにしてしまいました。今はどうなってるか分からないけど。

パンパースのポイントに話を戻すと、あのポイントが欲しい社員は限られてくるし、だからといって会社のものにもならないでしょう。だからきっとポイントを切り抜いて持ち帰っていた社員がいたと思います。そこまで問題にはならなかったんじゃないでしょうか?

さて、我が家にあったパンパースのポイントは締め切りギリギリに送ったから、景品のおもちゃが来るのはずいぶん先になるかもしれませんね。
次にまたキャンペーンが始まったら・・・いやいや、そのときはもうオムツが必要なくなっていることを願います。