As You Like It     ~気が向くままに~

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14才の母

今クールから始まった日テレのドラマ14才の母
14才の中学2年生が妊娠するという衝撃的な内容です。
私が14才のころどうだっただろうと思い返してみると・・・
どうしたら妊娠するのかということを知りませんでした(本当です)
もちろん14才の時には生理はもうあったので、「どうして結婚した女性が妊娠するのだろう?何をもって結婚していると判断しているのだろう?」と今の14才から見ればとんちんかんもはなはだしいことを本気で考えていたのです。両親からもその手の話を聞いたことは無かったし・・・その後私は、あろうことか源氏物語」(当時の私は古典文学好きな少女だったのよ)で、光源氏藤壺との間に犯した罪とは何か?ということから「人間はどのような行為によって妊娠するのか」ということを知りました。軽く高校生にはなってましたよ。これ、本当の話です。

14才の母」のようなドラマも「事実と虚構」の区別がきちんとついていれば、ドラマとして楽しめるでしょう。主人公未希を演じる志田未来ちゃんの演技がどうとか、他の配役の役者さんはどうかとか、そういう観点でみることができます。でも、ドラマに一番興味を持っているのは、中高生女子だとも聞きます。等身大になってしまいます。
これはあくまでもドラマなのだということ、命が大切だから絶対に生むべきとかいやおろすべきとか簡単に結論の出る問題ではないこと、ドラマがあくまでも会話の糸口になるので済んでいればいいのですが、勘違いをしないでほしい、製作者サイドも同年代の少年少女たちへの影響が計り知れないということを分かって、決して視聴率のためのドラマにはしないでほしいと思います。

昨日から奈良県で起こった妊婦さんの容態が急変、緊急搬送したくてもどこも受け入れてくれずに亡くなってしまった、という悲しいニュースが放送されています。昔からそうですが、なぜ人間は子孫を生み出すのにこれほどのリスクを背負うのでしょう?
何が起こるか分からないんですよね。私が身近で話をしたママにも、なんでもなく2人、3人と生んだ人もいれば、「母子ともに命の保障は出来ません」「今晩がヤマなので覚悟してください」などと、この平成の時代にそういう事態に陥った(その後治療が適切だったのでみんな元気ですが)話があるのです。成人した女性にも負荷が大きいのに、14才という発達途上の身体にとっては医学的なリスクも大きくなるそうです。
身体的にも精神的にも背負ってしまうのは女性なのだということを、命を考える時に今一度心の中にしっかり止めて欲しいですね。

先日産業カウンセラーの理論学習で、合計特殊出生率の話題が出てきました。
この出生率の統計は「出産可能年齢とされる15~49歳」の女性について、1人の女性が何人の子供を出産するかという計算をしていますが、「15歳」については「14歳以下の分娩を含む」、「49歳」については「50歳以上の分娩を含む」となっていて、きちんとカウントされているのだと言っていました。
その時に、「14歳以下の分娩数は、平成13年で45人(産まれた子供の数)、平成14年で52人、平成15年で49人」「50歳以上の分娩数は、平成13年で4人、平成14年で10人、平成15年で19人」とデータが示されました。「14才の母」は決してドラマだと片付けられない話です。

最後に・・・
14才の母」を上回る低年齢出産の話(フィクションですが)は、もっともっと古い話に出ているのです。そう「源氏物語」です。光源氏と明石の上の間に生まれた姫君はわずが11歳で東宮に入内、13歳で皇子を出産するという記述があります。私はこの記述を原文で読んだのではありませんよ。「あさきゆめみし」というマンガで知ったことです。まあ、今とは時代背景からして全く違う時代でしたから、「そういうのもアリ」だったのでしょうね。作者紫式部が娘を出産したのは当時としてはかなり高齢出産の域に達してからだったようですが・・・

本日のトピックストア

児童館に行って「どちらにお住まいですか?」と聞かれたときに「トピックストアのマンションです」と言っている自分に笑ってしまいました。布団を干していると階下ではもう行列ができています。みんな「店内に入る前に100円払って」入っているようです。そしていつの間にか「スタンプカード」が導入されていて、みんな押してもらっていました。きっとこれがキーポイントになるのでしょうが・・・そういえば、開店当時は「ひやかし」で来店する客(比較的若い人が多い)がちらほらいましたが、今ではすっかり「会員制老人クラブ」のようになってきました。