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敷金返還!

東京にいた時に7年住んだ賃貸マンションの「敷金」が返還されました。

家を借りる時には必ずついてくる「敷金、礼金


ウィキペディアWikipedia)』によると、敷金は「法律用語で、不動産特に家屋の賃貸借の際、賃料その他賃貸借契約上の債務を担保する目的で賃借人が賃貸人に交付する停止条件付返還債務を伴う金銭」礼金「主に関東地方の賃貸人や不動産が賃料のほかに求める、一回払いの料金」(関西地方では敷引とも呼ばれ、また東北や北海道では礼金の習慣がないらしい)なのだそうです。(礼金は法律で必要とされるお金ではありません)
だから、敷金は賃貸契約を終了する時に大家さんから返してもらえるお金、礼金は戻ってこないお金、と自分の中では位置付けていました。
そして、敷金は戻ってくるとはいえ、次の人に部屋を貸すにあたって「原状復帰」の名目でリフォーム代などに使われてしまい、実質的にはほとんど戻ってこないものだろうとも私は思い込んできました。事実、周囲を見回しても敷金はあまり返ってこなかったという話を多く聞きます。

さて、先週敷金の返還の第一弾がありました。
私たちがマンションを引き払った後に、リフォームに使ったお金を引いた残りが書き留めで送られてきたわけです。金額は5万円強でしたが、「5万も戻ってきたなんてラッキー」と私は素直に喜んでいました。
ところが、明細を見た夫の顔色が変わりました。「これは敷金を取られすぎている」と。
大家さんから送られてきた明細を見ると、リフォーム代には「壁紙(クロス)の張替え料」「壁の破損部分の修理代」「ハウスクリーニング代」「畳の入れ替え代」からなっていました。
このうち、借主側で負担しなければならないのは、借主の不注意によって生じた「壁の破損部分の修理代」だけなのです。クロスの張替えや畳の入れ替えなど、「故意に汚したのではなく、通常に使っていながらの経年変化、自然消耗」に対するリフォームは貸主側が負担するお金なのです。
もちろん、ハウスクリーニングの料金も通常の汚れであれば貸主側の負担なのですが、これらの費用が「原状復帰にかかるお金」として敷金から引かれてしまうことが多々あり、借主側もそれらを負担するのが本当は貸主側であると知らずに敷金の返還が少なくなってしまうことが多いそうです。
私みたいに「5万もどってきてうれしい」と思ってしまう人が多いのですよね。本当はもっともっと戻ってくるべきお金なのですが。

なぜ夫がこのことを知っていたかというと、学生時代に住んでいたアパートを引き払う時に、やはり小額の敷金しか戻ってこなくて、そんなものかと思いつつ、ある住宅情報誌の企画に応募したらしいのです。すると「これはもっと多くの返金が望めたケース」として紹介されアドバイスを受けたのですね。だから、今回の敷金の変換額はあまりにも少ないとすぐに気が付いたようです。

さっそくマンションの大家さんに電話をして、クロスの張替えやクリーニング、畳代は大家さん持ちでしょうと交渉しました。大家さんは最初は言葉を濁していましたが、それらの負担は貸主側であるときちんと条例でも決まっていますよとHPに書かれていたことを読み上げると、さすがに観念して大家さんで負担すると言ったそうです。それでも全額を大家さんの負担とはせずに、ある程度の金額で妥協しました。
そして今日書き留めで残額の返金がありました。敷金の2/3は戻ってきた計算になります。

敷金の返還で、本来戻って来るはずなのに戻ってこなくて泣き寝入りになってしまう人は多いでしょう。でも、本来は戻ってくるはずなのです。一歩踏み出して、取り返せるお金はきちんと取り返すこと、そして大家さん側も賃貸しているわけですから、きちんと法律にのっとりお金を動かして欲しいと思います。

夫が参考にしたサイト「賃貸住宅トラブル防止ガイド」
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/juutaku_seisaku/tintai/310-4-jyuutaku.htm