As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

桜餅との闘い

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抗生物質ですね~あれほどの顔の痛みも鼻詰まりも一気に解消されつつあります。

と書いたところまでで睡魔に耐え切れずに昨日は寝てしまったのでした。
そこで続きは、先日の「ベターホームの和菓子の会」のことを。

今月は「すはま」と「桜餅2種」でした。


「すはま」はそのルーツを1300年ごろまで遡れる素朴なお菓子です。ぎゅうひにきなこ、みずあめと砂糖を加えて練った生地でいろんな形を作ります。
今日は早蕨(さわらび)、空豆、えんどう豆などの形を作りました。まるで粘土細工です。手作りのすはまだからいろんな形が楽しめますが、和菓子屋さんの店頭ではなかなか凝った形のものは見られません。
味は噛むほどに深まり、「忍者の非常食」と言われたそうです。

そして今日のハイライトである「桜餅」


関東風は、長命寺発祥といわれ、白玉粉と砂糖、薄力粉を水で溶いて寝かせた生地を焼いて餡を包みます。これを桜の葉の塩漬けで包みますが、長命寺の桜餅は今でも3枚の桜の葉で包んでいるそうです。

一方の関西風は「道明寺」の名で親しまれています。
もち米を蒸して砕いて乾燥させた道明寺粉を色粉を溶いた水に浸して蒸しあげます。砂糖を加えて蒸らしたら広げて餡を包みます。

関西で桜餅と言えばこの道明寺ですが、関東でも気軽に手に入るようになる前は、関東の人は「椿餅」にして食べるのが主流でした。色粉を使わず白いままで蒸し、椿の葉で包んでいたのです。

さて今回は両方の桜餅を作り比べましたが、どちらも一筋縄で行くものではありません!

関東風の焼く生地はキチンと楕円形に流すのも難しいし、ひっくり返す時に生地が切れてしまうトラブルが続出でした。
道明寺の方は手に生地がベタベタとくっついてしまい離れないのです!砂糖水を「手水」として用意しましたが、なかなかの強敵です。
こうして講師の先生に手伝ってもらいながらなんとかそれらしき形のものを作りました。

3月になると店頭に大量に並ぶ桜餅、いやはや見栄えよく作ってあるのはやはり「プロの技」ですね。
そして作りたての味は見かけよりずっとグッドでした。

私は関東人なので、やっぱり桜餅ときたら焼いた生地で巻いた方!なのですが、夫は断然道明寺派。伊勢出身の義母の味と愛媛に長く住んでいたことから、味覚は基本的に関西ナイズされてます。

まあ私も関西風の味付けで美味しいと認めるものも多いですが、桜餅だけは譲れませんね~
というわけで毎年「どっちの桜餅を先に食べるか」でバトルになるのでした。