As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

「ありがとう」を言いに

昨日、よく訪問している掲示板で旅立たれた友人のことを知りました。
彼女と最後に会ったのは、去年の12月に上京してきたとき。新橋にあるゆうなさんのお店で「クリスマス大オフ会」が開かれた時です(その時のことは12月9日のブログに書いてあります)
痛み止めが離せない状態で、相当にしんどかったであろうに、彼女はそんな様子を全然感じさせることなく、以前に箱根の温泉で会った時のようによく笑って、しゃべって、そして自分のことよりみんなを気遣ってくれる、そんな存在でした。
だから私は「きっと彼女はこれからも元気に違いない」と思ってしまいました。
心のどこかに彼女のことが残っていながらも、ブログなどで間接的に聞こえてくる状況を耳にするにつれ「春になったらまたメールしてみよう、近況をお話しよう」と思ってしまい、自分のことばかりにかまけていたのです。

それなのに-いつもそのBBSを開く時に「なんだか今日は違うかな」という第6感のようなものを感じてあけたら、そこには早すぎる彼女の旅立ちの知らせが出ていました。
ホスピスに入院したという連絡を受けた友人が、今週の月曜日に会いに行った時、ベッドサイドで2時間のおしゃべりを楽しんだというのに、水曜日の朝早く彼女は急にお空に行ってしまったのです。

呆然と掲示板を見ている私を見て夫が
「明日なら休みだから、娘は見ているから、後悔しないためにお別れに行っておいで」と言ってくれたので、今日の午後家を出て新幹線に乗りました。昨年結婚式のために訪れた浜松駅に、今度は黒い服を着て降りたのです。
棺の中で穏やかに眠っている彼女は、12月に会った時のままの表情でした。
彼女の最愛の、そして残して旅立つのが何よりも苦しかったであろう、まだ小学生なのにしっかりものの息子さん、優しそうなご主人、そして娘さんに7月に赤ちゃんが生まれるのを何よりも楽しみにしていました。
まだこんなに若いのにおばあちゃんになっちゃうなんて、といいながらも「7月までは元気でいなくちゃね。それまではがんばれるから」と言っていたのに、どうしてこんなに急いでいってしまったのでしょう?
12月のオフ会の時に娘さんの結婚式の時の話が出て、偶然にも私が訪れた結婚式場と同じ場所だったことが分かり「いい式場だったね。ふるぼうも来たことがあるんなら、その時寄ってくれればよかったね」という会話を交わしたのが最後だったのです。
だから、もっともっといろんな話をしたかったよ。
浜松の滞在時間わずか2時間で、帰りの新幹線に乗ったのでした。

私はピグレットさんをお見送りに行ってきたけど、それは「お別れ」じゃなくて「今までありがとう。出会うことができてありがとう、去年の12月に会えて本当によかったよ」ってことを伝えるために行ってきたのです。関東から参列したのは2人だったけど、たくさんのみんなの気持ちや言葉も一緒に伝えてこられたと思っています。

ピグレットさんは、もう痛みも苦しみもない世界で、先に旅立ってしまった仲間とも再会して、これからもご家族やみんなのことを見守ってくれています。
今までもう十分すぎるほどがんばってきたのだから、もうがんばらなくてもいいんだから。
ピグレットさん、あちらの世界でお元気でね。ご冥福をお祈りします。