As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

空也もなか

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その和菓子屋さんは銀座にあるのですが、本当に小さくて通り過ぎてしまいそうになるのです。
が、いつもにぎわっていて、しかも予約しておかないと買うことができないそうです。店頭でそのまま買えるなんてことは滅多にありません。
そしてほとんどの人が買い求めるお菓子は「もなか」ただ1種類なのです。

和菓子屋さんの名前は「空也」(くうや)


紹介しているホームページはこちらhttp://www.wagashi.or.jp/tokyo/shop/0337.htm
ここのもなかの話を母がききつけてきて一度食べてみたいというので、クリニックに行くついでに買ってくることにしました。
空也もなか」という名前のもなか1種類しかなく、1個あたりの値段は95円だといいます。
「お値段だけみれば庶民的、でももなかって和菓子屋さんのメニューとしてはかなりありふれているし、予約しなきゃってのはいささか大げさすぎない?」
と思って電話してみると、

「今週分のもなかは既に売り切れております。1週間後からなら注文をお受けできますが」


というではないですか!!うわあ、もなか食べるのに1週間前から予約しなきゃいけないなんてことがあるのです。とにかく予約しないことには始まらないので、今日の午前中に取りに行くから10個入り一箱お願いしますと予約しました。
で、土曜日の午前中10時半過ぎに店頭に行くと、「予約注文されたもなか」が狭い店頭に山と積まれているのです。もなかだけでお店が埋まっています。当然入り口には「本日の予約以外の最中は売り切れました」とあります。他の種類の和菓子は見当たりません。お店で自家製されるつぶあんはほとんどがもなかに回されてしまうのでしょう。こうしてもなか10個入りをゲットしました。
外見はいたってシンプルなもなかです。「空也」と書いてあります。小ぶりなので2、3口で食べてしまうでしょう。パリパリに香ばしい皮の匂いがします。

そして一口ずつゆっくりと口に運ぶと、パリパリの焦がし皮と甘すぎないつぶあんが-皮は口にはりついたりすることはありません。シンプルな中に上品さがあり、素直な「美味しい」味です。

こちらのお店は明治17年創業(当時は上野の池之端にあった)で、多くの文化人に愛されてきたそうです。夏目漱石の「我輩は猫である」にも「空也」の記述があるほどなのです。
そしてこのお店のポリシーにより、店内で当日作れるだけのもなかしか販売しません。配送もしていませんし、デパート他への進出もありません。もちろんネット販売なんてしていません!直接店頭まで取りに行かなくてはいけませんが、一度味わってみる価値はあると思います。取りに行けないけどどうしても食べたくなったら言ってくださいね。何とかしましょう。