お見送り

入梅前のよく晴れた空は、楽しいことが好きだった故人を見送るのに最高のお天気だったでしょう。

午前から行われた告別式に参列し、その後ご家族からぜひにとの言葉に甘えて、火葬場、初七日法要、精進落としの会食まで出席してきました。
たくさんの花に囲まれたＫさんはとても穏やかで安らかなお顔をしていました。
ここまで、精一杯できることをやってきたのだもの、もうこれ以上苦しむことがない浄土が待っているのだと思うと、ただただ涙の告別式でした。
そして、Ｋさんにとってクリニックはこらえていた気持ちを楽にできる場所、そんな気持ちを分かってくれる仲間が大勢いた場所・・・ともにお茶会を作ってきたＫさんはクリニックをそんな場所にしてくれた大きな存在であったとともに、Ｋさんもたくさんの力をもらった場所でした。
だから、これからも病とともに生きるひとにとって優しい場所でありつづけますようにと願ってやみません。

お坊さんが「遺されたものは日々を大切に生きることが功徳になります」「そして、日々のことを故人の前で報告することも回向の１つです」とおっしゃっていましたが、これからの日々に活かしていきたいと強く思いました。

斎場で涙はたくさん流したから、今は穏やかにご冥福をお祈りしています。