As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

ハチ

金曜日の夕方、洗濯物を取り込もうとした時。

「ジジッ」という虫の羽ばたく音がして右腕の真ん中あたりに何か硬いものがかすりました。
慌てて手を振ると、ハチが飛び立っていったのです。
恐怖のスズメバチほど大きくはありませんでしたが、ミツバチのようなかわいいものでもない。
とはいっても激痛がするほどではなく、しばらくの間ビリビリとした刺激が残りました。
数分後に1センチほど腫れましたが、普段蚊に刺されたときと同じような大きさだったので、
「ハチがかすったけど、さされたわけじゃないから良かった」くらいに思っていたのです。

ところが、土曜日の夕方。

何気なく腕を見ると、昨日の場所が直径10センチくらいにわたって腫れているではないですか!
ビリビリした刺激はないものの、少々痒くなっています。
「やっぱりなあ・・・蚊じゃないから刺激が強かったのかなあ。でももう皮膚科も開いてないし、受診するなら月曜日まで待つとするか」
先日娘用に処方された虫刺されの薬を塗っておきました。

日曜日になると。

腫れはさらに大きくなり、直径は20センチくらいになりました。
もう右腕のひじから下、手のひら側一面が腫れている感じです。ひじを曲げると浮腫んだような感じがするのです。でも少々痒いくらいだし、休日だからどうにもこうにもできないので、この日もとりあえず虫刺されの薬を塗って終了です。

そして月曜日。

あれほどの腫れはだいぶひいていました。今日は直径3センチほど。
もう皮膚科に行くのはやめようかどうしようか迷いましたが、ちょっと水泡っぽくなって痛痒いので、一応皮膚科に行くことにしました。
駅前にある皮膚科は、いつも大混雑。診察券を出した後、郵便局や銀行で用事を済ませ、さらにお昼も食べてしまってからようやく受診です。

そうそう・・・この皮膚科の初診でも「問診票」を渡されましたが、
「アレルギーはありますか?現在飲んでいる薬はありますか?」という質問はありましたが、
「大きい病気や手術をしたことはありますか?」という問はなかったのを幸いに、
「喘息」のことしか書きませんでした。(耳鼻科もそうやってスルーしたのよね。ま、聞かれてない質問に答えてないのだから問題ないでしょ)

先生は「これはハチがかすったのではなく、刺されていますね」と言いました。
「だって、それほど痛くなかったし・・・針も残ってませんよ」と私が言うと
「激痛になるのはスズメバチの時です。それに針を残すのはミツバチだけです」とのこと。
今日は刺されてから24時間以上経過しての受診だったので診てもらえましたが、今後ハチに刺されてしまったら「緊急受診で、大きな病院に行ってください」といわれました。

それはやはり、ハチに特有な「アナフィラキシーショック」の恐れがあるからです。


ハチに刺されると、抗体ができます。そして2回目以降に刺された時に、ほとんどの人は何もないのですが、まれに「アナフィラキシーショック」を起こすことがあるのです。この反応は、刺されてから2時間以内に起こるのですが、口がしびれる、呼吸困難を起こし死亡することもある極めて恐ろしいものです。
ですから、先生がおっしゃるには「ハチに指されたらすぐに大きい病院に行くこと。刺されてから2時間以内は、医療設備が十分整ったところにいるのが大切なのです。万が一アナキラフィシーショックが起きた時にすぐに対応できるように。

また、ショックはスズメバチに刺されたときだけとは限りません。ミツバチでもアシナガバチでも起こります。こちらの皮膚科では、ハチに刺された急患があった場合、刺されてから2時間たっていない場合は、すぐそばにある総合病院の緊急受診をすすめているそうです。

今年は温暖化のせいで、草木の生育もよく、よってハチの事故が多いそうです。
スズメバチの巣は市に頼めば除去してくれますが、他のハチの巣は退治してくれません。でもアレルギーの危険を考えると、民間業者に依頼して除去するのが望ましいそうです。

これから秋まではスズメバチが活発なシーズンになります。十分に気をつけてくださいね。