As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

マイスター山野井

先日「お中元」を選びにデパートへ行ったときのことです。

私たちがお中元やお歳暮を送っているのは、仲人さんをしてくださった夫の大学時代の恩師と、7年前に乳がんの手術の執刀をしてくださった松山の主治医「おふとりさま」です。このうち、仲人さんの先生への贈り物は夫が毎年吟味しています。

で、私がセンセイへのお中元を選ぶためにデパートの催事場にこの時期恒例のように出現する「お中元コーナー」を巡っていたときのこと。
催事場のお中元コーナーには、全国お取り寄せの「グルメ」が置いてあります。
デパ地下と違って催事場で頼むと「全国一律配達料金」で配送してくれます。で、あちこちで「試食コーナー」ができており、ぐるぐる回っているうちに、飲茶、ジュース、ゼリー・・・いろんなものを試食してしまいました。

その中で、私が立ち止まってしまったのが「マイスター山野井」
鹿児島にあるハム、ベーコンなどの食肉加工の会社なのですが、ドイツ・フライッシャーマイスターを取得したとかで、高級感のある商品ばかりです。直営店も関東には新宿の伊勢丹くらいしかないそうで、ネット販売かこういった催事場にたまに現れるくらいなのです。
そのマイスター山野井で、試食用に差し出された「生ハム」にもう私は唸ってしまいました!これは美味しい。続いて差し出された焼き豚も柔らかく上品な味わいです。
よく贈答品にされる塊のハムや焼き豚って、実家などから回ってきても「これ、どーするよ」って対処に困っちゃったりします。分厚く切ってハムステーキとかするけど、正直「やっつけ」で食べているような感じがして。でもこの山野井のハムや焼き豚なら、それほど大きな塊じゃないし、日持ちもするし、野菜と一緒に食べたらすごく美味しいんじゃないか、オードブルにもメインディッシュにもなるでしょうと。そもそもこんなハムは自分のためにわざわざ買うことはないだろうから、いただきものでしか味わえない美味しさなのでは?と(なんだかマイスター山野井のまわしものみたいになっておりますが・・・)

「決めました。こちらのセットにしましょう」と試食コーナーにいた店員さんに言うと、「それはありがとうございます。もう6時なので我々も売り場を撤収しなくてはいけません。だからこちらの焼き豚も包んであげるから持っていっていいですよ」と店員さんがコーナーに残っていた焼き豚をラップに包んでくれました。

が、しかし。

その後の「配送手続きコーナー」で伝票を書いているとき。

こちらのセットは、産地直送になりますので、添え状は付けられません。


ということが判明したのです。

添え状が付けられなくちゃ、送るイミがないではないか!


私は毎回センセイに送る時には「添え状」を付けていました。今となってはセンセイの診察を受けることもできないので、添え状でしか近況報告はできません。センセイがどう思っていらっしゃるかはいざ知らず、私は自分と娘の近況報告などを毎回綴っていました。
今回は特に、先日の学会のことも書いたし、それにあわせてVOL-Netが作った「ピンクリボンシール」を同封していたのです。数年前にも当時のVOL-Netが作った「ピンクリボンのバッチ」をお中元に混ぜてセンセイに送りつけた?!ことがあったのですが、それ以降センセイは私が受診する時にはネームカードにこの「ピンクリボンバッチ」と「肺がん撲滅バッチ」を両方入れていらっしゃいました。

だから、いくら高級な生ハムが届いても、ピンクリボンシールが届かないのではイミがない-


「あの、どれなら送り状を一緒に添えられますか?」と私は慌てて店員さんに聞き、同じ値段の添え状を付けられるギフトに変更してしまいました。

さて、その日の夕食で「マイスター山野井」の焼き豚は美味しくいただきました。

山野井さん、購入しなくてごめんね。